医師を温かい手料理でおもてなし交流する「いわきの医師を応援するお姉さんの会」が11日、いわき市のかしま病院で開かれました。同病院が主催する講演会と連携して企画され、多くの医師らが出席。会場にはおでんやケーキなどまごころのこもった一品が並びました。舌鼓を打ちながら懇親、講演を通して学び、フラダンスのパフォーマンスで会場は盛り上がりました。
● 2016年4月から隔月開催
深刻な医師不足のいわき市で医師に感謝しサポートしようと、市議会の吉田みきと議員が有志を募り2016年4月に初開催。市内各地で隔月開き、いわきの医療を議論しながら、温かい手料理を堪能し懇親を深めています。10回目の開催となるこの日は、かしま病院主催の講演会と合わせて開催。厚労省地域医療計画課の伴正海病床機能報告分析支援専門官の「これだけは知っておきたい『これから医療はこう変わる』」と題した講演後、「お姉さんの会」が開宴。医師約30人が集い、市民有志ら約40人が交流しました。清水敏夫市長、市医師会の長谷川徳男会長らも参加しました。
↑あいさつする「いわきの医師を応援するお姉さんの会」の宮野由美子代表
● 料理、講話、フラ 会場盛り上がる
会場には、来場者が持ち寄ったおでん、キーマカレー、レンコンのきんぴら、煮物、ケーキ、ワイン、日本酒などがずらり。かしま病院の中山文枝医師、「お姉さんの会」の宮野由美子代表らがあいさつし、医師不足問題に触れた清水市長は「お姉さんの会」の活動について「心強く思っている」と述べました。乾杯後、親子で訪れた医師たちは、来場者とともに談笑。ビュッフェ形式で料理を取り分ける来場者は「おいしそう」と笑顔でおでんを皿に盛りつけていました。かしま病院事務部の職員による禁煙の成功体験の講話もあり、禁煙のきっかけや達成への取り組みを聴き共有。さらに、同病院の女性職員がフラドレスに身を包み華麗なフラダンスを舞います。華やかなフラの合間、ひもを通した2つのカップ容器を胸に当てた“謎の男”が突然乱入し、即興のタヒチアンダンスで激しい腰振りを披露、会場を笑いの渦に巻き込みました。
● 市民の立場から「応援し続けていきたい」
宮野代表は市内で先月開催された市民公開講座にも登壇し、市民の立場から地域医療を支える「お姉さんの会」の活動を報告しました。今後の目標について、宮野代表は「医師の皆さんにとって働きやすい環境づくりのため、応援し続けていきたい」と話していました。
【関連情報】
「宮野代表が登壇した市民公開講座『いわき市の地域医療を守り育てるために』」(ブログ「いわきで創る家庭医療」より):http://atsushii.blogspot.jp/2017/10/blog-post.html