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投稿:2017年12月12日更新:2019年12月05日

山内クリニック

203. どんなお仕事?・外来診療の看護師の一日

患者に寄り添い医師の診療を支える看護師。病院に行ったことがない人はいないであろう、必ず誰もがお世話になっている看護師は、一体どういった仕事をしているのでしょうか。11月のある日、当法人山内クリニック看護師の一日を追い掛けました。

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↑朝の体操で気合を入れます

● 朝の準備 一日事故がないように
診察が始まる40分前の午前7時50分。すでに順番を待つ患者様の声が待合室から聞こえる中、処置室では盛合美由紀科長代理ら数人が朝の準備をしていました。電子カルテ用のパソコンを立ち上げ、採血用の注射器が補充されているか確認し、心電図の部屋ではベッドが整とんされているかを見て回ります。「朝は『やるぞ』という気持ち。一日事故なく、無事に終えられることを考えます」と盛合科長代理。8時20分、この日勤務の看護師8人と検査技師2人が集まりミーティングが始まります。この日予定する健康診断などの受診者数、送迎バスでの来院者数、その他必要事項を共有後、全員で体操して気合を入れます。

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↑介護施設のご利用者様も職員に付き添われて診察を受けに訪れます

● 血圧、血液、エコー、レントゲン… 多彩な検査
午前8時半。看護師が患者様の名前を読み上げます。妻に介助されながら歩くお年寄りやマスクをした若い人、インフルエンザ予防接種を受ける人たちが次々と処置室に入ります。仕事の流れはこうです。受付からカルテを受けた看護師は、電子カルテを見て前回の結果や今日の検査予定を確認します。検査後、血圧や体温などの結果を書き込み、カルテを医師に。診察した医師がさらに検査が必要だと判断した場合は、追加で対応します。そのほかにも、採血した血液を遠心分離器に入れ、血液検査センターに送る手配もします。検査の項目は、血圧、血液、エコー、レントゲン、血圧脈波検査(ABI)、体成分検査(インボディ)、心電図などさまざまです。

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● 血圧測定中もさりげなく問診
血圧測定する看護師は、患者様の腕に腕帯を巻く間「最近体の具合はどうですか?」と尋ねます。看護師の渡邊守科長代理は「例えば2、3日前に風邪ひいたと聞いたらカルテにチェックする。そうすると医師もスムーズに診察できる」と話します。さらに、渡邊科長代理は「『血圧の薬が効き過ぎる』など患者様が医師に直接言いにくいことも聞いたら代弁する」とも。患者様の特徴を覚えるのも大切といい、血圧が高めの方には体温測定などを先に行い、落ち着く最後に血圧測定をする配慮もします。

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● 正午ごろに一息
正午前後になると、看護師は交代で1時間休憩。午前の患者様が帰る午後1時半ごろには、午後の受け入れ準備に取り掛かります。午前に検査した患者様のカルテに記入漏れがないかや、物品の補充、事務処理を行います。看護師はそれぞれ、在宅診療の同行や介護施設の入所者などの担当があり、そのカルテの確認もこの時間帯を利用します。午後は2時から血圧測定などがスタートし、午前と同じように処置室が慌ただしくなります。

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↑午後の診療が始まる前の待合室。すでに患者様の姿も

● 患者様の笑顔のために
受付は午後5時15分に終了。「患者様が言わなくても気持ちに応えた対応ができた時はうれしい」と渡邊科長代理。毎回来る患者様の顔は覚えているという盛合科長代理は「患者様と話すのが好き。『話して楽になった』と笑顔が見れた時は最高の気分」と話します。基本的に遅番1人が残り午後5時半に退社しますが、患者様が多く忙しい日はほかの看護師も残って対応します。今日も事故なく一日の業務が終了。ホッとした表情を浮かべ、盛合科長代理は帰路につきました。

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