今年もお疲れ様でした! 医療や福祉関係者が交流するいわき市平地区の「平在宅療養多職種連携の会」の忘年会がこのほど、デニーズいわき平店で開かれました。参加者は台風で被災した話題で苦労を分かち合い、来年に向けて英気を養いました。
● 3カ月ぶりの開催
台風19号の影響で10月に企画していた催し「平在宅療養多職種連携のつどい」と翌月の「連携の会」も中止になり、3カ月ぶりとなった今回は12月19日に開催。医師、歯科医師、薬剤師、介護支援専門員(ケアマネジャー)、作業・理学療法士、行政職員ら約30人が出席しました。平在宅療養多職種連携の会の山内俊明会長(当法人医和生会理事長)があいさつして乾杯。ファミリーレストランの一角を貸し切って開き、ほかのお客さんに迷惑の掛からないよう例年よりも少しボリューム控えめに楽しみました。
● 「もしバナゲーム」の話題も
会場では台風の話題が多く聞かれました。ある施設管理者は3メートル近い浸水被害を受けて九死に一生を得た体験談を共有。これから自宅の改修工事が始まるといい、アパート生活を続けているといいます。また、持ち回りで毎月数回避難所に常駐しているある市職員は、避難者は今もなお大変な生活を送っていると思いを寄せ、正月三が日にも担当で避難所に張り付くという。また、ある薬剤師は、人生最期の望みを話し合うきっかけになるカード「もしバナゲーム」(※)を家族で使った話題を提供。その方の奥さんは人生最期の一番の望みに「家族と過ごしたい」を挙げたようで「『えー』っと驚いた。いつも一緒にいたがらないのに」と笑い。「今までしたことがない深い話ができた」と、そのゲームをおすすめしました。
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「もしバナゲームとは(iACPホームページより)」:https://www.i-acp.org/game.html
● おめでたい受賞も
おめでたい話題では、ある参加者が結婚し、名字が変わった新しい名刺を配る姿も。幸せな終末期を過ごすため「老病死」を前向きに受け止めようと活動を展開する「igoku編集部」が今年グッドデザイン賞を受賞(※)したのを受け、最後に全員で記念撮影をしました。
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「グッドデザイン賞を受賞した『igoku編集部』の概要」(日本デザイン振興会HPより):https://www.g-mark.org/award/describe/49729?token=5ovNRrwWTy
【「平在宅療養多職種連携の会」の記事】