いわき市のラグビークラブ「いわきBlue Braves(ブルー・ブレイブス)」は毎年、スポーツイベントを開催して青少年の育成に努めています。「いわきスポーツ探検隊」と銘打ったその催しは、小学生までの子どもたちに幅広いスポーツを体験させる教室。本年度の後期2回目となる「探検隊」をこのほど草野小体育館で開き、子どもたちはタックルをしない「タグラグビー」を通して元気なあいさつ、チャレンジ精神、チームワークを学びました。
● 本年度は計14回のプログラム
いわきブルーブレイブスは2004(平成十六)年、いわき市役所ラグビー部を母体にして誕生。福島県クラブ選手権リーグにも参戦しています。現在のメンバーは市職員以外も含めて約50人。「スポーツ探検隊」は東日本大震災から2年後の2013年、原発事故の影響で外で思いっきり遊べなくなった子どもたちのため、体を動かす場をつくろうと始まりました。現在では身体運動を身に付けやすい小学生までの時期に多彩なスポーツを体験させようと、目的が人材育成に変更。本年度は夏と冬の2期間に、ダンス、なわとび、バドミントン、パラスポーツ、ボクシングなどを楽しむ計14回のプログラムのほか、サマーキャンプとスキー教室の特別企画も組みました。12月14日に始まった冬期の「探検隊」は来年2月まで、計7回開催されます。
● タグラグビーに挑戦
冬期2回目の「探検隊」は12月21日に行われ、子ども約30人が集まりました。講師はブルーブレイブスの選手7人が務め、「タグラグビー」を教えました。開始前には選手が「元気にあいさつ」「チャレンジする」「仲間を大切にする」という3つの約束を指導。準備運動やラグビーボールを使ったランの後、ベルトを腰に巻いて左右にタグと呼ばれるひもを貼って垂らします。タックルする代わりにこのひもを引っ張って奪うルールを確認しました。
● チャレンジ精神身に付ける
一対一の練習では、巧みなフットワークで体を回転して相手をかわす子も。「取られてもいいから前に」とげきを受け、女児はボールを持って果敢に突っ走って相手を振り切ります。積極的な動きを見せたもののタグを奪われた子には、選手から「惜しい、惜しい!ナイストライ」の声が飛びました。試合は同年代と対戦するようチーム編成。「パス、パス」と元気な声を出してボールを要求し、ゴールに向かって走ります。小学生高学年のチームはタグを奪われてもすぐにリスタートし、チームワークが光る流れるようなパスをつないでトライ。選手との対戦も行われ、子どもたちは体格の大きい大人が並ぶ陣形に勇気を出して立ち向かい、間をすり抜けてトライを決めていました。
● 参加者を募集
探検隊は参加する小学生までの子どもたちを募集しています(詳細は以下・特別企画のスキー教室は受付終了)。いわきブルーブレイブスGMで、いわきスポーツ探検隊の工藤慎也隊長は「子どもたちの育成のため、これからも続けていきたい」と目標を話していました。
【いわきスポーツ探検隊・2019年度プログラム】
<残り1月以降の日程と内容>
1月11日(大浦小体育館):なわとび(講師・世界ロープスキッピング大会チームフリー優勝の藤田惇平さんと関康平さん)
1月25日(草野小体育館):バドミントン(いわき市役所バドミントン部)
2月8日(大浦小体育館):テニス(いわきテニス協会普及委員)
2月15日(錦東小体育館):タグラグビー(いわきブルーブレイブス)
2月22日(草野小体育館):車いすバスケットボール、ボッチャ、風船バレー、フライングディスクといったパラスポーツ(上級障がい者スポーツ指導員の菅野英輔さん)
時間:午前9時半から11時半
対象:5歳ぐらいから小学生(幼児は保護者同伴)
申込:不要
参加費:無料
注意点:室内用シューズ、タオル、飲み物を持参
問い合わせ:
<いわきブルーブレイブスのホームページ>
http://www16.plala.or.jp/iwakibb/
<いわきスポーツ探検隊フェイスブックページ>
https://www.facebook.com/iwakisports/
<事務局の工藤隊長>
090-7798-6585
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