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投稿:2019年04月01日更新:2021年05月11日

多職種連携・地域連携

548. 障がい福祉に貢献し旭日双光章・髙村トミ子さんの受章記念祝賀会

旭日双光章を受章したいわき市勿来地区のNPO法人「なこそ授産所」理事長の・髙村トミ子さん(79)の祝賀会がこのほど、同市の八幡台やまたまやで開かれました。髙村さんは授産所が全焼した災難を乗り越えた思い出を振り返って謝辞。約280人もの出席者が長年に渡る障がい者福祉の功績をたたえました。

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↑謝辞を述べる髙村さん

● 障がい福祉の道 40年以上
髙村さんは40年以上に渡って障がい者が自立できる社会づくりに貢献したとして去年、旭日双光章を受章。ダウン症の義妹との出会いなどを機に1972(昭和四十七)年、障がい者の通所施設や養護学校の設置活動に取り組んでいた「勿来地区手をつなぐ親の会」に入会。同会会長、県手をつなぐ親の会の副会長、小規模通所授産施設「なこそ授産所」の所長などを歴任。1989(平成元)年には授産所が火災に見舞われたものの、苦難を乗り越えて再開。現在は多機能型事業所「自立生活きらきら」の所長、「グループホームきらり」の管理者も務めています。

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● 多くの関係者が出席
祝賀会は3月17日に開かれ、利用者や保護者、地元住民、障がい福祉団体の関係者らが出席。髙村さんは孫と一緒に入場しました。発起人代表のあいさつでは、いわき地区障がい者福祉連絡協議会の鈴木繁生会長が髙村さんの言葉を引用しながら、苦しくても障がい児者に優しく向き合う生き方を紹介し「髙村さんが笑うと利用者も笑顔になり、辛い事があっても頑張ろうと思う。今後も障がい福祉の発展のためにともに尽力していきましょう」とメッセージを贈りました。「県手をつなぐ親の会連合会」の七宮弘会長が受賞の経過を説明した後、来賓の吉野正芳衆院議員、いわき市議会の菅波健議長、金子恵美衆院議員、増子輝彦参院議員、岩城光英前参院議員、いわき市社会福祉協議会の強口暢子会長、株式会社クレハ生産・技術本部いわき事業所の田中宏幸所長が祝辞を述べ、公務で欠席した清水敏男いわき市長は代理人を通してあいさつしました。

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↑発起人を代表してあいさつするいわき地区障がい者福祉連絡協議会の鈴木会長

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↑一言スピーチでお祝いの言葉を贈る関係者

● これまでの歩み振り返る謝辞
代表の利用者からの花束と孫のお祝いのメッセージを受けた後、髙村さんが謝辞。長時間に渡る祝賀会でも大人しくしている利用者に向けて「100点!」と呼び掛けると大きな拍手が起こりました。全財産を失った30年前の火災のエピソードでは、再開をあきらめようとした時、近所や行政の方々が詰め掛けて励まされ、利用者は「俺らの仕事場が無くなっちゃった」と泣いて訴えたといい、これらが再出発の力になったと振り返ります。そこから歩行者天国、盆踊り、公民館まつりなどの地域イベントで募金活動をスタート。国内外に利用者と修学旅行に行くなど、苦しい運営の中でも楽しく過ごしてきた思い出を語り、入院中で欠席した夫に感謝の言葉を述べました。その後、芸能祭の仲間による祝舞や関係者からの一言スピーチを受けて乾杯。髙村さんは各テーブルを回って記念撮影し、利用者のダンスアトラクションを楽しんでいました。

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