いわき市のJRいわき駅北側の磐城平城本丸跡地に「一夜城」が3月末までお披露目され、市民に城下町の面影を伝えています。設置した平地区の市街地活性化に取り組む「たいらまちづくり株式会社」の山崎建見社長は「平が長い歴史の末に整備され、かつて城下町だったと知ってほしい」と想いを込めています。
● いわき駅前周辺を見下ろす八棟櫓
「一夜城」は高さ約10メートルの鉄板でできた看板で、本丸南面の崖の上にあった二重三階の八棟櫓を再現。かつての城下町にあたるいわき駅前周辺を見下ろすように建てられています。この「一夜城」は市政50周年の記念事業として、平まちなか復興まちづくり計画推進プロジェクトが2016年に期間限定で設置したもの。磐城平藩主安藤信正の生誕200周年を迎えた去年に復活の動きが出て、台風で今年に延期され1月11日に“再築城”されました。夜は午後11時までライトアップされています。
● 平の城下町の歴史を知ってほしい
磐城平城本丸跡地と周辺には磐城平城が廃城となった後に建てられた旧仮藩庁、籠城の生命線となった「白蛇堀(はくじゃぼり)」と湧き水、石垣跡などの歴史財産も残っています。跡地は今後、市が公園整備する計画。山崎社長は「かつてここに城があったのを知らない子どもや親もいる」と嘆き「平は室町時代に始まり江戸時代で整備された歴史のある城下町だと知ってほしい」と話していました。
【動画バージョン】https://www.youtube.com/watch?v=CaFtRrHm-Yc
【関連情報】
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「磐城平城本丸跡地のホームページ」:http://tairajyou.com/