いわき市の偉人を後世に伝えようと、いわき市教育委員会は読み物「いわきの先人」を発行しました。困難に立ち向かい夢を実現させた9人を取り上げています。いわきの福祉の父と知られる大河内一郎も掲載人物の一人で、同氏を紹介した当法人医和生会(いわきかい)のブログ記事も参考文献に協力。読み物は本年度に市内の小学5、6年生に配布され、現在のいわきの礎を築いた“先輩”の生き方を後世に伝えます。
● いわきの偉人9人紹介
取り上げられた人物は、小川江筋工事の総指揮者・沢村勘兵衛、磐城石炭業の祖・片寄平蔵、平藩主・安藤信正、実業家・星一、「ライスキング」と呼ばれた国府田敬三郎、作家・吉野せい、スパリゾートハワイアンズの産みの親・中村豊、詩人・草野心平、福島整肢療護園を創設した大河内の9人。いずれも逆境に屈せず未来を切り開いた人物で、いわきの子どもたちにその生き方を伝えようと発行されました。医和生会は2018年9月から8カ月間、「大河内一郎伝記」(※)をブログで不定期連載し、「いわきの先人」に参考文献として協力しています。
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当法人医和生会ブログで紹介した「この道をゆく・大河内一郎伝記」:https://iwakikai.jp/blog/?c=%e3%81%93%e3%81%ae%e9%81%93%e3%82%92%e3%82%86%e3%81%8f%e3%83%bb%e5%a4%a7%e6%b2%b3%e5%86%85%e4%b8%80%e9%83%8e%e4%bc%9d%e8%a8%98
● 「誇りをもって、将来への一歩を踏み出して」
読み物には貴重な写真も掲載。野口英世と並ぶ星一、ズリ山を背にした初期のフラガール、草野心平の自筆原稿などの写真が、偉人の功績や当時の時代背景を伝えています。読み物冒頭で、市教委の吉田尚教育長は「どの人物も高い『志』をもって、がまん強く物事に取り組み、困難を乗り越えて希望を実現させてきました」「いわきの先人たちの生き方、考え方に誇りをもって、将来への一歩を踏み出してくれることを願います」とメッセージを送っています。読み物は先月末に発行。A4判で全48ページ。本年度は市内の全小学5、6年生に、来年度は新小学5年生にそれぞれ配布されます。