当法人医和生会(いわきかい)グループの新人5人がこのほど、4日間の新入職研修を終えました。社会人の心得や介助の基本などを学び、現場研修に入る前の“助走期間”。3日目には現場に潜む問題を認識して解決に結び付ける思考トレーニングを先輩職員と一緒に挑みました。きょうはその様子をお伝えし、あすは5人が決めた今後の行動目標発表を紹介します。
● 多彩な新人研修プログラム
研修に臨んだ4月の新卒入職者は医和生会の社会福祉主事の渡邉と新妻、介護職の鈴木と猪狩、社会福祉法人「いわきの里」の介護職の紺野。4月4日までの4日間の日程で、医和生会の沿革、就業規則、接遇、倫理、コミュニケーション法、自己成長法、車いすも使った介助の基本、認知症サポーター講座など15を超すプログラムをこなしました。
● 先輩からアドバイス
3日目のグループワーク「問題を解決するために」は4月3日に開かれ、当法人の会議室で行われ、5人は人事課の飯塚課長の指導の下、入職6年目の事業推進室・皆川と4年目の生活相談員・泉(ショートステイ)の先輩職員2人と一緒に問題認識力を養いました。先輩職員は、上司2人からそれぞれ別の意見を言われて戸惑い、自分の考えの無さを痛感した体験談や、医和生会は比較的残業が少なく休みも取りやすい環境でプライベートも全力で楽しんでほしいという社会人生活のアドバイスを披露しました。
● 「自分で問題を見つけて自分なりの答えを」
グループワークは高卒組の3人と大卒組の2人に分かれ、1人ずつ先輩職員が同席して行われました。飯塚課長は「学校では教えてもらうのを待つ環境で勉強してきた。でも社会は100%の正解はなく、自分で問題を見つけて自分なりの意見と答えを用意しなければならない」と指摘。問題解決能力は自分で問題を設定できる力とし、一回で完璧な解決をしようとせずに失敗を繰り返しながら少しずつ解決の精度を高めていく心構えをアドバイスしました。
● 何が問題か?
その問題解決能力を高めるためのトレーニングでは、写真を見て「問題」を見つけ「解決策」を考える思考法を身に付けました。多くの靴が散らかった玄関の写真では、グループから「整理整頓されていない」「カビが出たら健康被害が出る」「お客さんが来たら恥ずかしい」「靴を脱ぐ時に転ぶかもしれない」など、答えのない「問題点」を出し合います。そこから「玄関で靴を脱がないよう、履いたままの生活にする」「芳香剤を使う」「靴を並べさせるため、罰金制度を導入する」「注意喚起するポスターを張る」など解決策を考えました。飯塚課長はここでの「問題の認識」を介護の世界では「気付き」といい「普段から自分の服装が乱れている人は、ご利用者様の服装の乱れに気付かない」と助言。問題に気付けるようになるためにも、自身の行動を律する姿勢を呼び掛けました。
【医和生会グループ新卒者研修】
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【関連情報】
医和生会グループの社会福祉法人「いわきの里」:http://iwakinosato.jp/