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投稿:2018年12月19日更新:2021年05月11日

多職種連携・地域連携

471. 「家族の最期をどう迎えたい?」・ケアカフェ

医療・福祉・介護者の関係者が情報交換する「ケアカフェ」がこのほど、いわき市平地区のクロスカフェで開かれました。テーマは「家族の最期をどう迎えたい?」。竹林貞吉記念クリニックの松田徹院長のミニレクチャー後、参加者は介護専門職と家族のそれぞれの視点から看取りの体験を共有し、終末期患者の支援の在り方を考えました。

● 残された人生 どう過ごしたいか
ケアカフェは12月10日に開催され、介護支援専門員(ケアマネジャー)や訪問介護、デイサービス、薬剤師、理学療法士などの職員計45人が参加しました。ミニレクチャーで松田院長は終末期患者への関わり方について講話。認知症や老衰になる前の意思判断できるうちに延命処置の希望を書き残して、家族で共有してほしいと呼び掛けました。旅行に出かけた末期患者が去年2人いた例にも触れ、何が幸せか、残された人生をどう過ごしたいかを考えて備えておく大切さも指摘。「苦しみを取り除けなかった時が辛い」と、医師としての使命も語りました。

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↑「家族の最期をどう迎えたい?」をテーマにミニレクチャーした松田医師

● 介護サービスを提供する立場 家族の立場
グループワークでは6組に分かれて、席替えも兼ねた休憩をはさんで計2回情報交換しました。あるケアマネジャーは、90代の義母を看取った体験を紹介。延命の選択に迫られて冷静になれなかったと、介護サービスを提供する側から家族の立場に代わった気持ちを共有しました。別の参加者は、末期がんの父に最後まで病名を伝えなかった後悔を吐露。施設内で家族10人くらいが集まり母親を看取った体験を発表した参加者は、「『看取りは自宅が良くて施設はダメ』という固定観念が変わった」と柔軟な看取りの在り方を語っていました。発表では、「家族に覚悟があるといい看取りができる」「看取りをするはずが、家族が救急車を呼んで今入院している」「義母には延命希望の意志確認は切り出せない」「家族が見ていられなくなって最後は病院を選択するケースが増えている」などの意見が出ていました。

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【本年度のケアカフェ】
「ヘルパーの基準緩和と自費サービス」 2018年6月29日投稿:http://ymciwakikai.jp/blog-entry-506.html

【昨年度のケアカフェ】
「テーマは介護予防ケアマネジメント支援会議」2017年12月18日投稿:http://ymciwakikai.jp/blog-entry-364.html

「お年寄りリハのミニ講話も」 2017年9月11日投稿:http://ymciwakikai.jp/blog-entry-285.html

「テーマは『認知症』」2017年6月12日投稿:http://ymciwakikai.jp/blog-entry-205.html