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投稿:2018年12月18日更新:2020年04月08日

470. 遠隔でも手話通訳できます!・いわき市のタブレット端末活用サービス

いわき市障がい福祉課がタブレット端末を使った手話通訳サービスを始め、1年が経過しました。音声電話では遠隔会話ができない聴覚障がい者にとって、近年普及している動画通信はそれを実現させる画期的なコミュニケーションツール。手話通訳者がいる市本庁舎や一部の地区保健福祉センターに足を運ぶ手間が省け、従来のFAXやメールよりスムーズなやり取りができるようになり、利用する聴覚障がい者の生活利便性が向上しています。

 

● 生活相談 スムーズにできるように
市障がい福祉課はタブレット端末を去年10月、本庁舎の同課窓口に2台、小名浜地区保健福祉センターに1台を設置しました。動画通信アプリケーションとして、スカイプ、ライン、フェイスタイムなどを利用。聴覚障がい者は自分のスマートフォンでどこからでも同課所属の手話通訳者につながり、生活相談をスムーズに伝えられます。通訳者は出張時でも持ち運び用のタブレットを持参するので、不在でも対応が可能。本庁舎に足を運んで通訳者が不在でも、常設タブレットを利用して相談ができます。

● 遠隔で会話できる感動
動画通信技術が普及するまで遠隔通話が困難だった聴覚障がい者にとっては貴重なツール。交通事故の際の色々な手続きや相談、病院や学校への同行などの生活に密着した案件でも、手話通訳者を呼ぶには時間が掛かり、読み書きが必ずしも得意ではない聴覚障がい者はメールやFAXでは一苦労。ですが困った時にすぐリアルタイムでやり取りできる動画通信は重宝されます。同課の手話通訳者は「一度利用した聴覚障がい者は便利さに気付き、FAXを使うことが少なくなっています。遠隔で会話できるそれ自体が感動で、喜んでもらっています」と話します。

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↑市障がい福祉課に設置されているタブレット2台

● コミュニケーション手段の選択肢が増えた
同課によりますと、毎月平均25~30件、1日に1件以上の利用があります。利用者の中には高齢者も多くいます。同課の手話通訳者は、このサービスを機にスマートフォンに切り替えた人もいるだろうと話します。同課の担当者は「コミュニケーション手段の選択肢を増やす取り組み。聴覚障がい者の利便性の向上に努めていきたい」と話していました。

【関連情報】
「遠隔手話サービスの紹介(いわき市ホームページ)」:http://www.city.iwaki.lg.jp/www/contents/1505432458807/index.html

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