医和生会(いわきかい)の小規模多機能型「さらい」の運営推進会議がこのほど、同施設に併設する「きっずるーむ」で開かれました。施設の運営について地域住民から意見を聞き取る定期会議。今回は防災や新型コロナウイルスに関する意見交換をしました。
● 地域住民や職員8人が出席
出席者は地元の谷川瀬地区の区長、民生児童委員、明治団地地区の民生児童委員、平地域包括支援センターの職員、「さらい」を含めた医和生会職員の計8人。さらい職員から自宅生活が困難になった一人暮らしのお年寄りを受け入れた新規対応を報告され、委員は「こういった方が増えてくるのでは」と懸念。地域包括支援センター職員は「独居が難しくなっても『まだ頑張れる』と入所を断る方もいる」という現場での体験を共有しました。
● 水害の備えは?
防災の話題では、独居のお年寄りをどう守るかの不安、水害に備えた避難訓練の提案も出ました。いわき市がこのほど改訂したハザードマップでは平地区中心部の広範囲が浸水予測エリアで「介護支援専門員(ケアマネジャー)が被災した時、すぐにご利用者様の所に駆け付けられない。緊急連絡はどうするか?」などの意見もありました。施設のご利用者様を守るため、医和生会職員は「大きな被害が予想される時は早めに避難誘導する。万一には救援物資が届くまで持ち堪えられるよう、3、4日分の備蓄を準備している」と備えを話しました。
● 気を引き締めコロナ対策
コロナの話題では医和生会施設でのコロナ対策を共有。職員からは、ご利用者様と職員ともに手洗い、1日2回の体温測定、マスク着用を徹底、さらに職員は入浴介助時でもマスクかフェイスガードをしていると報告。お盆の時期にご家族が都心部から訪れる可能性も高く、感染に注意していくと気を引き締めました。運営推進会議は7月22日に開かれました。次回は9月予定。
【さらい】