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2014年04月15日

コラム コラム - 山内俊明 山内クリニック

【コラム.20】大動脈弁狭窄症に対するカテーテル治療について(医師・山内俊明)

大動脈弁狭窄症は、左心室の出口である大動脈弁が動脈硬化などで悪くなり、血液を拍出するのに抵抗が大きくなるため次第に左心室が肥大し心不全、狭心症などの症状が出て来る病気です。初期には症状がありません。早くみつけるには、新雑音の有無、心電図異常有無、そして心エコー検査などから診断します。病気が進み明らかな症状(狭心症症状、心不全、意識消失発作など)を伴う場合、1〜2年以内に約半数が死亡するといわれます。薬で延命治療は期待できません。弁置換術でのみ延命効果が得られます。しかし、高齢で他の内蔵が弱っているため開胸手術が出来ず一般的な弁置換手術が不可能な患者さんもいます。そこで、一般的な手術よりは合併症が起こる危険性が高いですが、負担の少ない「経カテーテル的大動脈弁置換術」が開発されました。すべての患者さんに出来るわけではありませんが、日本でも2013年10月から医療保険が適応になっています。余命1〜2年の方が生きかえるようなものですね。医学の進歩は素晴らしいと思います。

しかし、折角、心臓が良くなっても、認知症のためその理解が出来ず、身体も弱く自由に使えなければ、悲しいですね。術後の人生を有意義に過ごすために、脳の活性化をはかり、身体を鍛えておきましょう。40歳を過ぎたら、腹6分目、毎日歩き、柔軟に読書し、仲間と一緒に新しいことへ挑戦しましょう!

山内 俊明

※この記事は、朝日サリー(2014年4月号)「ハートでクリニック」に掲載されました