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2013年04月15日

コラム コラム - 山内俊明 山内クリニック 終末期・終活

【コラム.17】終末期医療のガイドラインについて③(医師・山内俊明)

今まで終末期医療についてのガイドラインなどを紹介してきました。それを読んでも、「私はまだまだそんなことを考える歳ではない」とか、「自分の最期ぐらいは自分で決める」と考えている方がたくさんいることでしょう。

実際にはどうでしょうか?人間を含めすべての生きものには「生老病死」、①産まれて ②歳を取って ③病気になって ④命を終えること、が当てはまります。さて、その中で自分が選択できることについて順番に考えましょう。①産まれる場所を自分で選ぶことはできません。②ある一定の思考力を保っている期間は、自分の生きざまは自分で選択することが可能です。そして、③病気になって④人生の終末期を経て、自然死に至る場合、終末期になると、死ぬ場所や死に方について自分で選択し伝える力が既に失われています。

自分の最期をどのようにしたいか!その実現のためには、きちんと判断ができるときに自分の希望を書いて、自分の最期をみてくれる家族や親しい友人へ伝えておくことです。それは、文章に書いておかなくてはなりません。また、途中で考えが変わったら書き直してよいのです。最近の書店に行くとエンディングノートなどがおいてあります。それを活用するのも良い方法です。50歳、還暦や古希といった人生の節目に考えてみてはいかがですか?それによって②生きざまが変わります。

自殺する者は自分で決めていると言うかもしれませんが、自殺は自然死ではありません。実際に死亡診断書でも「病死及び自然死」と「自殺」は項目が別です。

山内 俊明

※この記事は、朝日サリー(2013年4月号)「ハートでクリニック」に掲載されました