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2015年01月15日

コラム コラム - 山内俊明 山内クリニック

【コラム.22】恐怖の不安定狭心症(医師・山内俊明)

見逃すと恐い不安定狭心症のお話しです。まず、今まで狭心症と診断されたことのない方がはじめて胸部症状を自覚したときです。最初の狭心症発作、これを見逃さないことが重要です。狭心症には、労作によって誘発される労作性狭心症と、労作とは関係なく安静時に起こる安静時狭心症があります。どちらにしても、一般的には数分で症状が軽快します。従って、すぐ治るので心配ないと勝手に誤解されて、そのまま放置されることがあります。

しかし、このはじめての発作が起こってから1ヶ月以内の期間が非常に危険な時期なのです。この時期を不安定狭心症といいます。急性心筋梗塞に移行しやすい時期です。急性心筋梗塞になると数時間以内に心室細動が起こりやすく、それによって急死します。従って、不安定狭心症が疑われた患者さんには、安全が確定するまで必ず入院で検査治療をします。初めての狭心症発作があったら直ぐ循環器専門医を受診しましょう。

既に狭心症や心筋梗塞として治療をうけている患者さんは、病状の変化が重要になります。病状の変化とは
1. 発作がおこりやすくなった
2. 発作の回数が急に増えた
3. 労作性狭心症だったのが安静時にも発作が起こった
4. 安静時狭心症だったのが労作時にも発作が起こった
などをいいます。この場合も不安定狭心症といいます。出来るだけ早く主治医を受診して下さい。

急死の前ぶれ、それを見逃さないで下さい。お大事に!

山内 俊明

※この記事は、朝日サリー(2015年1月号)「ハートでクリニック」に掲載されました