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投稿:2015年07月15日更新:2023年09月06日

山内クリニック スタッフの声【COLUMN】 コラム - 山内俊明

【コラム.24】心臓病と熱中症-猛暑を生き延びるために-(医師・山内俊明)

急に暑い日が来ます。熱中症はこのようなときに起こりやすいと言われています。

熱中症とは?

高温多湿な環境にいると体調管理が出来なくなり、体内の水分や塩分のバランスが崩れて、体内に熱がたまり、筋肉痛や大量の発汗、さらに悪化すると吐き気や倦怠感などの症状が現れ、重症になると意識が朦朧(もうろう)として、放置すると死に至ることもあります。高齢者や心臓病で血液の循環が悪くなっている患者さんは特に注意して下さい。

熱中症には予防が一番大切です。では何を基準に予防対策を始めるか?それには「暑さ指数(WBGT)」を使います。測定器は2,000円位から通信販売などで売られています。

WBGT25度(気温を参考としたら28度)を超したら要警戒

28度(同31度)以上で厳重注意

31度(同35度)以上は危険です。

 

就寝中など室内でも熱中症を発症します。WBGT28度(31度)以上なら必ずエアコン(冷房)を使用して下さい。

 

次に水分補給です。30分おきに100ml(水、お茶、薄めのスポーツドリンク等)が目安です。

しかし、心臓病の方は体重を3時間毎に測定し通常と比較して1kg以上増加していたら心不全予防のために水分補給は中止です。臥床して息苦しさを感じ、座位で改善したら主治医へ連絡して下さい。呼吸困難ともなれば救急要請が必要な場合もでてきます。

詳しくは主治医と相談して下さい。お大事に!

山内 俊明

※この記事は、朝日サリー(2015年7月号)「ハートでクリニック」に掲載されました