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投稿:2017年03月15日更新:2020年04月06日

山内クリニック スタッフの声【COLUMN】 コラム - 岩井里枝子

【コラム.30】花粉症について(医師・岩井里枝子)

こんにちは。山内クリニック家庭医、岩井です。

まだ風が強くて肌寒く感じる日が多いですが、道端には春の雑草が出始め桜の木のつぼみも目立つようになり、散歩をするのが楽しみになってきました。

しかし、外に出たくなる気持ちとは裏腹に、外出するたびに出現する目のかゆみやくしゃみ、鼻水などの症状に悩まされる方も多いのもこの季節の特徴です。外来診療でも花粉症、つまり花粉を原因とする季節性アレルギー性鼻炎、結膜炎の方が増えてきました。日常生活での工夫でできるアレルゲンからの回避や除去はもちろんですが、薬物療法としては症状がひどくなる前から開始することをお勧めします。

症状が軽い初期の症状、また症状が出始める前から薬を開始することで悲惨ピーク時の症状憎悪を抑制できると言われています。市販でもアレルギーの薬は手に入れることができますが、それでも症状がコントロールできない方は早めに医師へ相談してください。

また、鼻づまりがひどいのか、鼻水やくしゃみがひどいのかで薬の使い分けもあります。様々な種類の内服や点鼻、点眼薬があるので、良く相談してご自身の症状にあった薬を調節してもらうようにしてください。この記事を皆さんが読む頃はスギや檜の花粉飛散がピークかもしれませんね。まだ治療を始めてなくて症状がひどい方、来年こそは早めに動いてください。

岩井 里枝子

※この記事は、朝日サリー(2017年4月号)「ハートでクリニック」に掲載されました