介護を必要としている方や、介護にあたるご家族様向けに、医和生会(いわきかい)の介護支援専門員(ケアマネジャー)が役立つ情報を不定期で紹介していきます。取り上げるケースは実例。1回目は「生活のちょっとした困り事」を解決します。
<ケース1「身体に障がいがあって、ごみ出しが大変」>
半身まひで、一人暮らしをされている60代女性(要介護2)のケースです。
アパートの2階に住んでおり、階段の上り下りも大変です。ごみ出しの日はもっと大変で、ごみを階段に投げ転がして下の階に運んでいる状況です。
<解決に結びつけた医和生会のケアマネジャー:芳賀諭>
ごみ出しの様子を見たデイサービスの送迎者から相談を受けました。訪問ヘルパーの早朝サービスはありますが料金が割り増しになる上、ごみ出しのために1時間利用するには経済的におすすめしにくい。そもそも早朝サービスをしている訪問ヘルパーが少ない問題もあります。そこで、いわき市社会福祉協議会(市社協)が実施している「住民支え合い生活支援サービス」を紹介しました。
<「住民支え合い生活支援サービス」とは?>
地域住民がサポーターとなって、困っている人を支えるボランティア支援です。ごみ出し以外にも、話し相手、買い物代行、電球交換、片付けなども無料で手伝ってもらえます。「介護事業所のサービスを利用するまでもない、でも支援が必要」という小さな困り事にぴったり。事務局の市社協の地区協議会に連絡すれば、担当者がサポーターをコーディネートしてくれます。
このサービスを利用し、サポーターが2週間に1回、ごみ出しを手伝いに来てくれることになりました。困り事を解決する方法は「介護保険サービス」だけではありません。今回のケースのように、今後も地域の社会資源を有効に活用していきたいです。
【医和生会 居宅介護支援事業所】
https://iwakikai.jp/service/support/
【住民支え合い生活支援サービス】
<ホームページ>