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投稿:2017年07月15日更新:2020年04月06日

山内クリニック スタッフの声【COLUMN】 コラム - 岩井里枝子

【コラム.31】夏休みに予防接種を(医師・岩井里枝子)

こんにちは。山内クリニック家庭医、岩井です。暑い時期になってきました。子どもは夏休みが始まり楽しそうですが、親は早く始業式が始まることを祈る、そんなシーズンですね。今年はすんなり宿題を終わらせてくれると助かるのですが。さて、子どもたちがずっと家にいる、そんな夏休みにぜひ母子手帳の予防接種欄を見直してみてください。接種が済んでいないワクチンはありませんか?定期予防接種は年齢により接種できる時期が決まっています。時期を逃すと自費になってしまうためご注意ください。

先日ある勉強会でいわき市の二種(ジフテリア・破傷風)混合ワクチンの接種率が予想以上に低く、驚きました。二種混合ワクチンの対象年齢は11歳以上13歳未満となっていますが、小学校高学年となると学外活動で勉強でいろいろ忙しく、親も仕事やその送迎ではっきり言って時間がないですよね。しかし乳幼児期に予防接種によって獲得した免疫力を持続させるためには大切なワクチンです。また、接種時期が短く忘れやすい予防接種として、年長さんでの麻疹風疹2期や9歳以上13歳未満での日本脳炎2期も挙げられます。いわき市では保育園や幼稚園、学校等を通じて予防接種のお知らせプリンントの配布はありますが、受け取る側の意識がないとスルーしてしまいがちです。来年小学校や中学校への入学を控えているお子さんがいる家庭では、ぜひこのタイミングで母子手帳を見直してみてください。また、打ち忘れがあった場合は早めにかかりつけの医療機関に相談してみてくださいね。

岩井 里枝子

※この記事は、朝日サリー(2017年8月号)「ハートでクリニック」に掲載されました