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投稿:2020年12月08日更新:2021年05月11日

活動報告【REPORT】 いわきの里 多職種連携・地域連携

887. ぼくたち・わたしたちにできること。好間一小が「手洗いポスター」を考案

社会福祉法人「いわきの里」に、好間第一小学校から、児童が作成した「手洗いポスター」が届きました。

 

撮影日:2020年11月26日

 

作成したのは好間第一小学校保健委員会の皆さん。

ポスターには「30秒以上洗おう!」「手を洗えばバイキンがいなくなる!」などのメッセージとイラストが描かれています。また、ポスターの裏には、どんな想い・願いを込めたのか制作者一人ひとりからコメントもありました。

 

 

 

 

どうして、小学生が手洗いを呼び掛けるポスターを作り、地域に配ったのでしょうか?その答えは、ポスターに添えられた手紙に書いてありました。

 

「新型コロナウイルスが流行して、とても大変な1年になりました」から始まる手紙からは、一時は長期休校を余儀なくされ、「学校に行けなかった」「家で過ごす時間が増えた」など、子どもたちなりに、生活の変化に戸惑い・寂しさを感じている様子が伝わってきました。

 

それでも、自分たちが今、こうして生活できているのは、医療関係者をはじめ、運送関係者、スーパーや飲食店、幼稚園・保育園の先生、家族など、“地域のおかげ”だと考えた子どもたち。「今度は、ぼくたちが地域に恩返しをしよう」「小学生のわたしたちにも何かできないかな」と意見を出し合い、「手洗いを呼び掛けるポスターづくり」というアクションにつなげたそうです。

 

 

小学生だけれど、なにか、できることはないかと考えたとき、ぼくたち・わたしたち保健委員会がかいた「手洗いのポスター」を水道場などにはっていただければ、みなさんが病気にならないように気をつけてもらえるのではないかと考えました。このポスターを見て、こまめに手洗いをして、感染しないように注意してほしいと思います。(手紙の一部抜粋)

 

最後は「お身体に気を付けて、これからも地域のために頑張ってください。応援しています。」という言葉で締めくくられていました。“第3波”ともいわれる新型コロナウイルスの感染拡大が全国で続いている今、地域住民のため、そして、子どもたちのため、私たち医療福祉関係者がすべきこと・できることを一つひとつ取り組んでいきたいと思います。

 

子どもたちの想いや願いが込められたポスターは、早速施設内の手洗い場に貼り付けました。職員や利用者様は、子どもたちを思い浮かべながら、手洗い・うがいを実践しています。

好間一小の保健委員の皆さん、本当にありがとうございました!

 

↑ポスターを見ながら、手を洗うスタッフ

 

そして、好間一小保健委員会の取り組みは、福島民報社主催の「第二回小中学生まちづくり大賞(ふくしまジュニアチャレンジ)」において銀賞を受賞されました。

ふくしまジュニアチャレンジは、新型コロナウイルスなど想定外の事態とどう向き合い、地域を元気にするかをテーマに募集したもので、県内全域から281件の応募がありました。

おめでとうございます!!

 

<記者のひとこと>

「いわきの里」が運営する「地域密着型特別養護老人ホーム」とは、介護を必要とする高齢者のための入居施設です。皆さんご高齢で、持病のある方も多いため、新型コロナウイルス等の感染症は絶対に防がなくてはいけません。以前は、ボランティアが来所するイベントも多く開催しておりましたが、現在は地域交流や面会なども制限せざるを得ない状況です。もちろん、交流できない寂しさはありますが、直接会えなくても、一生懸命つくったポスターを見れば、子どもたちの想いや優しさを感じることができます。今度は、施設と学校をオンラインでつないで、利用者様がポスターを見て、手を洗うご様子などを子どもたちにお伝えできればいいなと考えています。(事業推進室 皆川歩美)

 

【関連情報】

好間第一小学校

社会福祉法人「いわきの里」