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投稿:2020年12月22日更新:2022年12月26日

多職種連携・地域連携

894. コロナ濃厚接触者の支援 事例共有して対策考える・平在宅療養多職種連携の会

いわき市平地区の医療・福祉関係者が情報交換する「平在宅療養多職種連携の会」がこのほど、オンライン上で開催されました。新型コロナの濃厚接触者の支援に当たった市地域包括支援センターの職員が事例を共有。サービス利用者が感染疑いになった場合の対応を紹介し合いました。

 

● 検査前から健康観察期間後まで

参加者は医師、薬剤師、訪問看護師、リハビリ職、介護支援専門員(ケアマネジャー)、訪問ヘルパーら36人。12月17日に開催されました。市平包括支援センターの職員が事例を発表。新型コロナ感染の濃厚接触者となり、結果陰性だった一人暮らしの80代女性を取り上げました。高血圧や不安障害などを抱え、訪問ヘルパーやデイサービス、配食などの支援を受けていた女性で、PCR検査、結果判明後の健康観察期間をどう支えたかを共有しました。

 

● 介護保険サービス停止に 近所の支援者が協力

事例の女性が濃厚接触者と判明した初日。首都圏に住む娘から「昨日夫が新型コロナ陽性になった」と、平包括支援センター職員に連絡が入りました。3日前まで夫婦でいわき市の女性宅を訪れていたため女性は濃厚接触者に。職員は介護保険サービスを停止。配食サービスの業者は玄関前に弁当を置いて対応しました。保健所からは自宅待機に加え、人との接触、金銭のやり取りを避けるよう要請されました。この時女性に症状は無し。2日目はPCR検査を受け、この時も無症状。3日目に陰性の結果が出ましたが、健康観察期間として最終接触日から2週間自宅待機を続けることになりました。配食業者が動けない日曜日の食事が課題となりましたが、近所の支援者に玄関先に置いてもらうよう協力の手配をしました。4~12日目も無症状で、健康観察期間を終えました。陰性証明書を請求し、1週間程度で受け取れたといいます。

 

● 要介護者が自宅待機 どう支援

発表した職員は「たとえ陰性でも2週間自宅待機しなければならず、介護サービスが受けられなくなる」と課題を挙げ、インフォーマル支援の備えを呼び掛けました。参加した訪問ヘルパーは利用者が感染疑いとなった場合の事業所の対策を共有。「PCR検査結果が出るまでは様子を見て陰性が判明したら訪問しています。結果によらず緊急時の食事など命に関わる支援が必要な場合は防護服を身に付けて対応するよう備えている」と話しました。まだ濃厚接触者への対応はしておらず「近くにご家族や親せき、支援者がいるか、本人の状況を確認し、食事と排せつの支援を重視して訪問する」と心構えしていました。

 

● 陰性後も大丈夫?

2点目の問題として、発表職員は、健康観察期間を経て陰性が確認されても「陽性になる可能性がある」とサービス事業所から利用開始の延期を持ち掛けられたといいます。参加した医師は「陽性になるケースもあるが、そうすると陰性になってもだれにも近づけなくなる」と指摘。レアケースに神経質になり過ぎて介護サービスを受けられない事態を危惧し、心配なら自分の身を守るよう工夫を勧め、データを確認してみんなで対策を考えなければならないと、考えを共有しました。

 

● 健康観察期間中、薬がなくなったら?

3点目の問題は「健康観察期間中に受診ができず、薬がなくなる場合はどうするか」。参加した薬剤師は、掛かりつけの医師に電話すれば薬局に連絡がくるようになり、薬は配達されて服薬指導は電話でできると説明しました。利用者がコロナ感染疑いになった経験を踏まえ、発表した職員は「介護が重い方は苛酷になる」と感想。参加した訪問看護師は「濃厚接触者だから訪問しない訳にはいかない。まだ直面していないが、その時は防護服で訪問する」と、装備もすでにそろえているといいます。「災害のように隔離中の2週間分の備蓄は大事だと思った」と話したケアマネジャーは「感染したくてなった訳ではなく、ソーシャルディスタンスを取っても心までは離れずに励ましていきたい」と意見。その意見に共感した同会の山内俊明会長(医和生会・山内クリニック院長)も「気持ちを離さないのが大事。仲間同士も離れず、今後も相談し合って乗り越えていきましょう」と呼び掛けました。

 

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