いわき市平地区の医療や福祉関係者が交流する「平在宅療養多職種連携の会」が18日夜、同地区のいわき平競輪サイクルシアターで開かれました。松尾病院の理学療法士の中島敏美さんが「回復期リハビリテーション病棟」について講話したほか、初めて利用する会場で関係者からいわき平競輪場の説明も受けました。
↑升席も整備されているサイクルシアター
● いわき平競輪場ってどんな場所?
医師、歯科医師、薬剤師、看護師、介護支援専門員(ケアマネジャー)、リハビリ専門職、市や地域包括支援センターの職員ら41人が出席しました。会場はスクリーンや観覧席200席を備えた3階のバックスタンド。いわき市公営競技事務所の職員がいわき平競輪場の概要を説明。国内43の競輪場があるうち、いわき平競輪場は唯一バンク(競走路)の内側からいつでも自由に観戦できる競輪場だと紹介。バンクの下に駐車場がある構造もいわき平と高知競輪場のみといいます。職員は「ナイトスポットとしても売り出していきたいので、ぜひ遊びに来てほしい」とアピールしていました。
↑「回復期リハビリテーション病棟」について講話する中島さん
● 回復期リハ病棟を学ぶ
中島さんは、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)が施すそれぞれのリハビリの特長を解説。回復期リハビリテーション病棟の説明では「急性期を脱しても医学・社会・心理的なサポートを要する患者」に対し「多くの専門職種チーム」で集中的なリハビリテーションを行い、心身ともに回復し自宅や社会に復帰するための病棟、と語りました。介護保険と回復期リハ病棟制度の発足の流れ、市内にある3病院の回復期リハ病棟の病床数なども紹介。リハビリ計画は在宅復帰が目的達成ではなく、自宅に帰ってからのリハビリや、家庭での役割や生きがいづくりを考えるのも大切、と話しました。チーム医療については、中島さんは「異なる職種が手をつなぐだけではなく、各職種が持つ機能を十分に発揮する『機能連携』が大事」と呼び掛けました。
↑サイクルシアター内のスペースで懇親会
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<平在宅療養多職種連携の会>
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