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投稿:2018年10月29日更新:2021年05月11日

いわきの介護 多職種連携・地域連携

432. 認知症初期集中支援チーム、拡大めざす・平地区の会議に他地区の医師見学

いわき市平地区の医師有志で認知症患者のケアを考える会議が毎月第2木曜、同地区で開かれており、ほかの地区の医師も見学に訪れました。市認知症初期集中支援チームの事務局を務める市は、この会議を足掛かりにして市内各地区に認知症サポート医を中心としたチームをつくっていきたい考え。このほど開かれた7回目の会議では介入困難な患者のアプローチ方法などを話し合い、見学に訪れた医師は、会の進め方や様子を参考にしていました。

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● 山内院長ら医師有志で取り組む“平支部”
認知症の疑いのある市民を早期発見し重度化を防ぎたい「市認知症初期集中支援チーム」は現在、認知症専門医で県認知症疾患医療センターの田子久夫センター長(舞子浜病院)を中心に地域包括支援センター職員、看護師らで定期的に会議を開いています。ですが、広域のいわき市でより多くの市民を支援するには、各地区に「認知症サポート医」を中心としたチームの設置が不可欠と考え、市地域包括ケア推進課が当法人山内クリニックの山内俊明院長ら地区内の医師有志に「市認知症初期集中支援チーム」の“平支部”を担ってほしいと依頼しました。

● 他地区の医師が見学
協力依頼を受けた山内院長ら医師有志6人は今年3月から毎月1回、山内クリニック会議室で会議を開いてきました。認知症初期集中支援事業の相談窓口を担う平地域包括支援センターの職員や関係者を招いて、支援のアドバイスをしています。認知症サポート医の資格を持つ医師は当初3人でしたが、これを機に取得した医師もいます。より広域により高度なケアを実現するため、田子センター長と連携を取って進んでいます。平地区外でも同じ取り組みを広げてほしいと10月11日に開かれた7回目の会議では会場を市医師会館に変更し、他地区の医師を招いて見学してもらいました。

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● 認知症の受診につなげるために
この日の会議には山内院長を含めた医師4人、「市認知症初期集中支援チーム」の看護師、地域包括支援センター職員らが出席。小名浜、遠野の両地区の医師2人が見学に訪れました。地域包括支援センター職員が事例ごとに状況を伝え、出席者が適切なケアを検討しました。記憶障害が目立ってきたお年寄りのケースでは、人と交流がなく介入が難しいという課題が出て、認知症の受診につなげるため、離れて住む家族との調整、民生委員の協力依頼、近所の支援を探す、といった具体策を確認。同センター職員が次回までの目標にすえました。

● 見学した医師 必要なポイント再確認
見学した医師は「認知症のご本人が日常生活で何に困っているのか把握するのが大切で、そういった情報収集ができたらいい」とケアに必要なポイントを再確認し、自身の地区でのチーム設立にも前向きな様子を示しました。地域包括支援センターの職員は「医師からアドバイスをもらえると自信を持って動ける」と見学した医師に伝えていました。

【関連情報】
「いわき市認知症初期集中支援チーム(いわき市ホームページ)」:http://www.city.iwaki.lg.jp/www/contents/1466035692198/index.html

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