医和生会(いわきかい)小規模多機能型すばるで急きょ、「お誕生日会」を開きました。
ある利用者様の病気が進行し、職員は「最後の誕生日になるかもしれない」と感じ始めていました。「誰とはなく『当日、誕生日会を開こう』『お祝いしよう』と言い始めました。職員みんなが同じ気持ちだったと思います」とリーダーの高山(看護職)は振り返ります。
当日、職員は「ハッピーバースデー」と書かれた飾りとくす玉を利用者様に見せ、「おめでとうございます」と声掛け。お祝いの色紙を渡すと、利用者様からは、はっきりと「ありがとう」という声が聞こえました。お祝いのデザートは職員手作りのプリンアラモード。一口ずつ召し上がり、「おいしい」とゆっくりとうなずく利用者様に、職員は「良かったです」と笑顔を返しました。
急きょ開いた誕生日会の成功を喜ぶいっぽうで、高山は「家族に愛され、敬われている方だからこそ、家で過ごす時間をつくれたら…と思っています。力になりたいです」と、利用者様を見つめていました。