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投稿:2019年02月14日更新:2021年05月11日

多職種連携・地域連携

512. 「通所介護」は「若手・人材育成」課題・いわき市介護事業所協議会、発足半年

いわき市介護事業所協議会が発足して半年が過ぎました。認知症ケアに関心を持つ介護職員と「通所介護」「訪問介護」の各事業所の職員が、サポート部会と分科会をつくって連携を深めています。通所介護事業所部会がこのほど、いわき市総合保健福祉センターで開かれ来年度に挑戦したい研修を出し合い、離職者が多い悩みから「若手・人材育成」のスキルアップを求める声が多く聞かれました。

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↑来年度の研修内容を話し合った「通所介護事業所分科会」=2019年2月1日

● 去年7月に設立
いわき市介護事業所協議会は、市地域包括ケア推進会議の「高齢者生活安全部会」で検討され去年7月に設立。市内の訪問・通所介護事業所が連携する機会がなく、認知症ケアを中心に職員の技術を一緒に高め地域全体の介護力を上げていくのが狙いです。結成呼び掛け人は、この協議会の木村守和顧問(木村医院院長・市地域包括ケア推進会議副会長)や介護老人保健施設サン・ライフゆもとの箱崎秀樹施設長ら5人。「認知症サポート部会」「通所介護事業所部会」「訪問介護事業所部会」の3組織をつくって活動しています。

● 「認知症サポート部会」 まずは「人づくり」
「認知症サポート部会」は23事業所28人が所属(2019年1月現在)。昨夏と冬に計2回開かれた部会で、活動目的を「市民一人一人が認知症を正しく理解し、認知症の方とその家族や介護者が安心して生活できるまちづくり」と決め、活動方針を①人づくり②認知症予防と支援③認知症に対する理解と啓発④まちづくりの4本柱を定めました。第一弾は①人づくりを実施し、市民向けの認知症出前講座や児童向けの認知症絵本教室などで講話できる独自の認知症コーディネーターの養成を検討中。今月22日に介護職員向けの講座を開いてスキルアップを図ります。

● 「訪問介護」 会員どう増やすか
「訪問介護事業所分科会」は9事業所11人が所属(2019年1月現在)。昨秋の分科会で意見交換したいという声が挙がり、翌月に訪問事業所と行政職員らで交流会を開催。そこで「訪問介護事業所」の会員を増やすPRの課題が挙がりました。今月、次年度計画と会員増の宣伝について議論しました。

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↑来年度の研修内容を話し合った「通所介護事業所分科会」=2019年2月1日

● 「通所介護」 来年度の研修計画を議論
23事業所26人が所属(2019年1月現在)する 「通所介護事業所分科会」は2月1日、本年度2回目の分科会を開きました。18事業所から21人が参加し、来年度の研修計画を決めるため3グループに分かれ「自分が受けたい研修案」を出し合いました。事業所管理者は「営業をどうやっているか?」「一定の入所者をどう確保しているか?」などの悩みを相談。よくけんかする利用者同士を離そうにも施設がせまく対応に困っている参加者は、その対応を尋ねます。参加者は「分かる分かる」と共感して話が盛り上がって、議題から脱線する場面も。発表で「人材育成の研修」を挙げたグループは「若い人に『メモを取れ』と言ってもその取り方が分からない。強く言うと辞めてしまう。新人育成の成功と失敗例を共有し、若手や中堅など世代ごとにどう指導すればいいか学びたい」と意見していました。個人の感想で参加者は「一晩あっても語り尽くせない。フリートークで語り合いたい」「みんな悩みが一緒だと思った」「話を聞いて自分の中でも問題に気付けた」などと話していました。

↓「通所介護事業所分科会」で出た来年度の研修内容希望アイデア
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【参加者募集】
いわき市介護事業所協議会は、市内の訪問・通所介護事業所職員・認知症ケアに関心のある職員を受け付けています。悩みを抱えても同じ業界の相談相手がいなかったり、スキルアップしたいという職員は市地域包括ケア推進課(0246-22-7465)まで。

【関連記事】
「いわき市介護事業所協議会が誕生」 2018年7月19日投稿:https://iwakikai.jp/blog/820/