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投稿:2018年08月24日更新:2021年05月12日

多職種連携・地域連携

386. 認知症サポーター きょうもいわきに誕生!・当法人の中野、養成講座で指導

認知症サポーター養成講座がきょう24日、いわき市平地区の赤沼構造改善センターで開かれ、当法人医和生会の地域連携・企画広報課の中野美奈課長が指導しました。同市での今年7月末までの受講者総数は2万人超。地区住民18人が認知症者の適切な接し方や予防法を学び、地域の新たなサポーターがこの日また誕生しました。

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● いわき市のサポーター数は2万人超
認知症サポーターは認知症について正しい知識を持って地域住民や家族を手助けする理解者(※)。厚生労働省が養成に努め、今年6月30日までの全国のサポーター数は1036万人を超えました。いわき市では2006(平成十八)年から養成講座が開かれ、今年7月末までの講座回数は784回、受講者の総数は2万1612人。同市内で昨年度は、講座数が111回、受講者数は3226人。本年度4月から7月末までは、養成講座数が42回、受講者数は1116人で昨年度よりも速いペースで増えています。養成講座の講師を務める「キャラバン・メイト」の資格を持つ中野課長はいわき市長寿介護課から依頼を受け、赤沼地区体操教室に参加する住民に向けて講話しました。

※認知症サポーターとは
厚生労働省のホームページ:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000089508.html

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↑認知症サポーター養成講座の講師を務めた中野課長

● 「驚かせない」「急がせない」「プライドを傷つけない」
中野科長は、物忘れから進行し始めるという「アルツハイマー型」、怒りっぽく感情が不安定になる「脳血管性」、いないはずの人や昆虫が見える「レビー小体型」、万引きを繰り返し人格が変わる「ピック病」といった、認知症の症状ごとの特徴を解説。40、50代でも認知症になる可能性はあり、その原因は感染症や脳腫瘍、交通事故などと説明しました。早期に発見し、早期治療することが悪化を防ぐために大切だと繰り返し強調。認知症者に接するのに「驚かせない」「急がせない」「プライドを傷つけない」ようにするのが大事で、「財布盗んだっぺ!」と疑われても感情的にならず「一緒に探しましょう」と落ち着かせてほしいと呼び掛けました。

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↑認知症者に接するための心構え

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↑脳を活性化する体操にも挑戦した参加者

● 「偏見を持たず、温かい目で見守って」
「認知症は当たり前の事で、対策も相談窓口もあることを覚えてほしい」と中野課長。「偏見を持たずに温かい目で見守り、認知症の早期発見に協力してほしい」とまとめました。住民は「家族や近所に認知症者がいないので実際が分からない。どこかの施設で拝見できないか?」と質問し、個人情報の問題で施設訪問は難しいが、市内にある「オレンジカフェ」が紹介されました。さらに市シルバーリハビリ体操指導士からは「認知症の疑いのあるシルリハ体操参加者が、家族から『もう行かなくていい』と言われて来なくなってしまった。本人は行きたいと口にしていたが、いいケアはないか?」との問いに、地域包括支援センターに相談すれば家庭訪問として確認をしてもらえるかもしれないとアドバイスしました。

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<地域>
「小名浜高校で講座」 2017年12月14日投稿:http://ymciwakikai.jp/blog-entry-362.html

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<医和生会>
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「当法人グループでの養成講座②」 2018年5月22日投稿:http://ymciwakikai.jp/blog-entry-475.html

「介護、きらめく瞬間③・認知症サポーターの矜持」 2018年4月21日投稿:http://ymciwakikai.jp/blog-entry-456.html