シルバーリハビリ体操の未経験者を対象とした「はじめてのシルリハ体操教室」の前期コースが9月まで、いわき市平、小名浜の両地区で開かれています。参加者は腕や脚などをゆっくり伸ばしてストレッチをするなど、「家でゴロゴロするよりいい」「体が軽くなる感じ」と元気に体操しています。
● 前後期合わせて約100人 シルリハ初挑戦
いわき市は2009(平成二十一)年度から、茨城県での取り組みを基にシルバーリハビリ体操(※記事末尾)事業を実施しています。この体操は「いつでも」「どこでも」「だれでも」できる体操で、筋力向上や関節の可動域の改善に効果があるとされています。指導士は養成講座を受けた市民ボランティアで、現在は約670人が登録。先月7月は市内の「体操教室」や「つどいの場」などで約560回の指導が実施されました。「はじめてのシルリハ体操教室」は、この体操の普及と介護予防の促進を目的に市地域包括ケア推進課が主催。7~9月の前期コースは平地区の下平窪公民館と小名浜地区のかしま病院、10~12月の後期コースは内郷地区の市総合保健福祉センターとかしま病院でそれぞれ週1回の計12回開催され、前後期合わせてシルバーリハビリ体操の初心者約100人が参加。開始前後に体力測定も行われます。
● 元気に体操 「体が軽くなる感じ」
下平窪公民館では64~82歳の27人が参加中。8月3日の5回目の教室には指導士5人の指導で18人が参加しました。いすに座って両手を組んで前に伸ばし、そのまま上に上げて10秒数えます。ゆっくり息を吸いながら両肩を上げ下げ、片方のひざの上に乗せたもう片方の足をゆっくりと外側に引くうら太もものストレッチなどを行いました。「イチ、二ッ、サン、シッ」と力強く声を出します。うまくできない人には指導士が丁寧にアドバイス。合間に水分補給をしっかりしながら元気に体を動かしていました。最年長の82歳男性は家族の勧めで参加したといい「最近は暑くて散歩していない。家でゴロゴロするよりたまに体を動かさないと」と話します。80歳女性は「普段パッチワークして背中を曲げているけど、シルリハ体操をすると体が軽くなる感じ」と、75歳女性は「僧帽筋や大胸筋など、筋肉の名前も覚えられる。普段やらない股関節の体操もできる」と、それぞれ元気な表情を見せていました。
【いわき市シルバーリハビリ体操】
いわき市ホームページ:http://www.city.iwaki.lg.jp/www/contents/1467952229662/index.html
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