いわき市平地区の医療、福祉関係者が交流する「平在宅療養多職種連携の会」がこのほど、いわき市のタローズカフェで開かれました。テーマは「つどいの場」。平地区で9月に開催される「いごくフェス」内で、「徘徊模擬訓練」「平在宅療養多職種連携のつどい」なども合わせて行われる概要が発表されました。さらに、小名浜産青魚の地産地消推進プロジェクト「あおいち」に関するプレゼンテーションもありました。
● 「ハイカイチュウ」 来場者がアリオス内で行方不明のお年寄り探し
7月19日に開かれた「連携の会」には42人が参加。平地域包括支援センターの緑川しのぶさんと平地区保健福祉センターの渡辺修係長が「いごくフェス」内のイベントを説明しました。市地域包括ケア推進課が主催する「フェス」は9月7日から2日連続でいわき芸術文化交流館「アリオス」で開催予定。初日の午後3時からは、平地区中地域ケア会議と共催して徘徊模擬訓練「ハイカイチュウ」を実施。来場者のお年寄りがいなくなったと想定し、アリオス内とアリオス前の平中央公園を舞台に、参加者は特徴を手掛かりにして探し回ります。会場には特徴が似たダミーのお年寄りも。声を掛ける練習になり、地域住民の見守り力向上などを目的にしています。定員50人で誰でも参加可能。「ハイカイチュウ」後、夕方からは「平在宅療養多職種連携のつどい」が開かれ、医師が認知症講演を行います。参加無料で一般市民も聴講可能。夜は「懇親会」が開かれ、こちらも一般市民参加可能です。
● 「漁・地・医」連携 プロジェクト「あおいち」のプレゼン
水産業、地域の料理人、医療を結びつけるプロジェクト「あおいち」に取り組む小松理虔さんの発表もありました。小名浜港の水揚げ量の減少を食い止め風評被害を払しょくしようと、食を通した地域づくりをする目的を語りました。サバ・イワシの材料調達、加工・製造などする「漁業・水産業」、商品開発やレシピ監修、ブランディングなどする「地域」、栄養や医学的なアドバイスする「医療福祉」の3グループが「漁・地・医」連携。いわきの料理人や医療関係者と青魚を使った健康な商品を考え、地産地消につなげたい考え。商品開発とマーケティング調査を進め、来春には5商品を完成させる計画です。小松さんは水揚げ量が今年の1.5倍になり、市内の介護施設で当たり前に提供されるようになる5年後のビジョンを語っていました。
【「あおいち」プロジェクト】
市地域包括ケア推進課ホームページ「いごく」より:http://igoku.jp/tunagaru-3013/
【平在宅療養多職種連携の会の記事】
2017年度:http://ymciwakikai.jp/blog-category-34.html
2018年度:http://ymciwakikai.jp/blog-category-38.html