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投稿:2018年07月11日更新:2021年05月15日

いわきの医療 多職種連携・地域連携

356. 市民の健康増進へ 連携して禁煙サポート・いわき市禁煙外来ネットワーク

病院・歯科医院・薬局・保健所で連携した「いわき市禁煙外来ネットワーク」は今春誕生してから、市民の禁煙をサポートしています。「禁煙外来」とは医師から「禁煙治療」を受けられる医療機関。市内の診療所や薬局、保健所に禁煙相談できるようになり、近くの禁煙外来もすぐに紹介してもらえます。いわき市医師会の齊藤道也副会長(みちや内科・胃腸科)は「日本初のネットワーク」と話し、市民の健康増進のために禁煙を呼び掛けています。

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↑禁煙を呼び掛けるいわき市医師会の齊藤副会長

● 禁煙成功率 自力でよりも3~4倍高い
禁煙外来ではカウンセリングができ、貼り薬の「ニコチンパッチ」、飲み薬の「バレニクリン」といった禁煙補助剤を処方する禁煙治療ができます。この治療での禁煙成功率は自力よりも3~4倍高く、期間は5回受診の3カ月。費用は5回受診で保険適用の自己負担3割として1万3000~2万円程度、1日1箱吸う計算で1~2カ月分のたばこ代です。

● 交通事故より受動喫煙の死亡者数が多い
齊藤副会長によると、日本の受動喫煙による年間死亡者数は1.5万人で、2016年の交通事故の死亡者数4千人の約4倍です。さらに福島県の喫煙率は全国6位の35.2%と高水準。そこで市民の喫煙率を改善して健康増進への意識を高めようと、市医師会が市歯科医師会、市薬剤師会に呼び掛けて「禁煙外来ネットワーク」を検討。健康増進の思いを同じくする市保健所も加わり、今年4月に誕生しました。

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↑「いわき市禁煙外来ネットワーク」を紹介した市民公開講座「今こそ受動喫煙にNOを」=2018年6月2日、いわき市の産業創造館

● 病院、歯科医院、調剤薬局、保健所 連携して市民の禁煙化へ
このネットワークにより、禁煙に関する悩みがある市民は市内の病院、歯科医院、調剤薬局、保健所で相談でき、希望があればその場で自宅近くの禁煙外来の予約が取れるようになりました。紹介される禁煙外来は現在、平、内郷、常磐、小名浜、勿来、四倉の計16機関(※以下にリスト)。禁煙外来に何人つないだかなどのデータは今秋に集計する予定です。齊藤副会長は「すべての医療機関で喫煙かどうかをスクリーニングできるようになり、禁煙に結びつけられるようになってほしい」と話していました。


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<禁煙>
「市民公開講座『受動喫煙にNO!』。医師で住職の来馬さんが禁煙訴え」 2018年6月11日投稿:https://iwakikai.jp/blog/948/

<ネットワーク>
「いわき在宅医療ネットワーク」 2018年3月27日投稿:https://iwakikai.jp/blog/1111/

「障がい児者支援事業所ネットワーク会議」 2018年3月6日投稿:https://iwakikai.jp/blog/1146/

「訪問・通所介護事業所が連携する『いわき市介護事業所協議会』」 2018年6月30日投稿:https://iwakikai.jp/blog/906/