いわき市内の介護事業所などが介護支援専門員(ケアマネジャー)にPRする「事業所プレゼンフェス」がこのほど、市総合保健福祉センターで開かれ、事業所・団体の職員がそれぞれ力強くアピールしました。参加者110人が会場を埋め尽くし、「小規模多機能型居宅介護」の利用についての講話も受けて理解を深めました。
● 12団体(計17事業所)が登壇
いわき市介護支援専門員連絡協議会が6月19日に主催。プレゼンした12団体(計17事業所)は、総合福祉事業サービス「すいとぴー」、訪問理美容サービス「どこでもロダン」、ツクイ、市薬剤師会、デイサービス処「あしび」、ジャパンケアサービス、デイサービスたいよう、訪問介護事業所「とよま」、「人生(いきがい)の里」、ケアサービス「えがお」、デイサービスセンター「まごの手」、LET’S倶楽部(レッツくらぶ)。各事業所が数分の持ち時間でアピールした後に参加者が自由に名刺交換。講演では、県小規模多機能型居宅介護事業連絡会の渡邉健二副会長(小規模多機能トモ・ハウス管理者)が「在宅復帰の切り札!~小規模多機能型を知ろう」をテーマに語りました。
● のぼり旗、はっぴ、円陣 個性を発揮
プレゼンでは、のぼり旗を掲げたはっぴ姿の職員10人が登壇した事業所もあり、あいうえお作文でアピールポイントを伝えました。ある事業所は特長的なサービスと施設の様子が伝わる写真を載せた大きな模造紙を掲げてPR。蛍光色のフリルスカートをはいた5人組は円陣を組んで気合を見せます。この日はサッカーワールドカップ日本代表の試合日で、日本のユニホームを着て発表に臨んだ事業所もありました。個性的なプレゼン後には名刺交換大会。事業所職員やケアマネジャーがあいさつし、情報交換していました。最も多く名刺交換した上位3人には賞品も送られ、1位に輝いた参加者は21人とコミュニケーションを取ってネットワークをつくっていました。
↑あいさつする主催した市介護支援専門員連絡協議会の山内俊明会長(当法人医和生会理事長)
● 「小規模多機能型居宅介護」ではどんなサービスができる?
主催した市介護支援専門員連絡協議会の山内俊明会長(当法人医和生会理事長)のあいさつ後、県小規模多機能型居宅介護事業連絡会の渡邉副会長が講演。「通い」「宿泊」「職員訪問」のサービスを組み合わせ、利用者の在宅生活の希望に応えるという「小規模多機能型居宅介護」の概要を説明。渡邊副会長の施設の利用者を例に、小規模多機能型の利用方法を紹介しました。週4日通いの要介護2男性のケース紹介では、朝に「午後一時に帰りたい」と希望を受ければそう対応し、通いを休んだ日は職員が服薬や食事などを確認するため昼に自宅を訪問しているといいます。毎日通っている要介護3男性のケースでは、来所が昼で家族のお迎えが深夜という希望にも対応したといいます。透析していた要介護3女性は、施設に通ってから通院し再び施設に戻って夕食後に帰宅する例もありました。施設から通うのに1時間掛かった元利用者もいたといい、「小規模多機能は家から近いのが便利」とアドバイスしていました。
<プレゼンで特長をアピールした事業所>
↑総合福祉事業サービス「すいとぴー」
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「介護福祉事業所の職員を招いて施設の情報収集した平地区介護支援専門員交流会」 2017年11月17日投稿:http://ymciwakikai.jp/blog-entry-338.html