2年目に入ったいわき市の「ケア・カフェ」がこのほど、同市のクロスカフェで今季初めて開かれました。「ヘルパーの基準緩和と自費サービス」をテーマに、介護事業所やNPO法人の職員がミニ講話。参加者は、訪問ヘルパーが抱える悩みや自費サービスの取り組みといった情報を共有しました。
● 取り組み2年目
ケア・カフェは去年6月に誕生し、昨年度は計3回開催しました。席替え、席を固定、立食の3つのスタイルを各回で試した結果、今季はその中で反応のよかった席替え形式を採用。さらに「日中は参加できない」という声に応えるため、次回9月は夜に開催する予定です。平地域包括支援センターに窓口を置き、市内の介護支援専門員(ケアマネジャー)ら有志でつくるワーキングチームが主催。昨年度は平均約40人が参加し「まずまずの人数。でもいつも来ている人が多かった」とワーキングチームのメンバー。「広報活動が課題。専門職に限らず、介護に携わる家族や住民にも参加してほしい。将来はケア・カフェを各地でやりたい」とも話していました。
● 3事業所のスタッフが発表
今季初のケア・カフェは6月18日に開催。訪問ヘルパーや介護支援専門員(ケアマネジャー)、通所介護施設の職員ら約50人が集まりました。ミニレクチャーでは居宅介護支援「福ケアプランサービス」、在宅支援するNPO法人くらしアシスト「りう」、すいとびー介護ステーション中央台の各スタッフが、介護保険外の自費サービスの取り組みなどを発表。要支援や要介護1のお年寄りのニーズが多い点や、ごみ捨てや見守りといった10分程度の自費サービスなど、各事業所の情報を共有しました。
● 自費サービスの現状
参加者は6グループに分かれ、1回25分、席替えを挟んで計2回のチャットを楽しみました。あるグループでは、ごみ出しや見守りなどの自費サービスについて、利用者の遠方家族から「ちょっとした困り事を近所にお願いしてお礼するのが大変で、それならお金を出して自費サービスを利用した方がいい」という声もあったといいます。月20万円を使う利用者がいることや、ヘルパーの高齢化、人材不足の話題もありました。発表では、「家族に介護保険と保険外サービスの線引きの説明が難しい」「自費サービスの一覧表があれば便利」「障子の張り方や草むしりでクレームを受けたことがあった」「うちの事業所でも参考にしたい」などの意見が出ました。
【昨年度のケアカフェ】
「テーマは介護予防ケアマネジメント支援会議」2017年12月18日投稿:http://ymciwakikai.jp/blog-entry-364.html
「お年寄りリハのミニ講話も」 2017年9月11日投稿:http://ymciwakikai.jp/blog-entry-285.html
「テーマは『認知症』」2017年6月12日投稿:http://ymciwakikai.jp/blog-entry-205.html
【ケアカフェの本年度スケジュール】
<第2回目>
日時:9月10日(月)午後6時半から
場所:ケアパートナーいわきDS(福島県いわき市平北白土宮前48-1)
テーマ:最近のデイサービス情報
<第3回>
日時:12月10日(月)午後1時半から
場所:平キリスト福音教会1階のクロスカフェ(福島県いわき市平尼子町2-7)
テーマ:家族の最期をどう迎えたい?
問い合わせ先:いわき市平地域包括支援センター(0246-22-1174)
※テーマ以外でも意見交換できるそうです!