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投稿:2018年06月05日更新:2021年05月11日

医和生(いわき)会全体 山内クリニック 多職種連携・地域連携

328. 発達障がい児も安心して予防接種できる診療所になります!・山内クリニック

当法人の山内クリニックは発達障がい児も落ち着いて予防接種を受けられる診療所になります。発達障がい児と家族が安心して通える医療機関やお店を増やそうと啓発活動する「スワンキッズくらぶ」(いわき市勿来地区)からの協力依頼を受け、当法人は担当医師や職員らと検討し受け入れ体制を整えました。当法人の職員代表はこのほど、山内クリニックで「スワンキッズくらぶ」の宗像広美代表から配布グッズと感謝の手紙を受け取りました。山内クリニックは今後、発達障がいに関する悩みを聞いたら関係機関につなぐとともに、発達障がい児が院内で動き回っても職員が温かく対応できるようサポート。発達障がい児が暮らしやすい地域づくりに力添えします。

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↑当法人の職員にグッズを手渡す「スワンキッズくらぶ」の宗像代表(右)=2018年5月31日、いわき市の医療法人医和生会

● 発達障がい児が暮らしやすい地域づくりをめざす「スワンキッズくらぶ」
「スワンキッズくらぶ」は発達障がいを考える家族の会。発達障がい児は不慣れな環境に行くと落ち着きがなくなる傾向にあり、医療機関や店舗にその理解がなければ家族は「親の教育がなっていない」などと誤解されたり、周囲に迷惑を掛ける不安に駆られたりします。発達障がい児や家族が暮らしやすい地域をつくろうと、「スワンキッズくらぶ」は先月から市内の事業所訪問を開始し、理解を呼び掛けています。さらに、発達障がいを持つのを周囲に伝え難いという家族の悩みに応えようと、発達障がい児の目印となる「みにくいアヒルの子」をデザインした缶バッジとキーホルダーも作成。このグッズを身に着ければ言わずとも「発達障がい」のサインを送れ、発達障がい児の関係者がいたら手渡してほしいと配布もしています。

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↑「みにくいアヒルの子」をデザインしたグッズ

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↑発達障がい児が安心して通える診療所になってほしいと担当職員に協力を呼び掛ける宗像代表(左)=2018年5月8日、いわき市の医療法人医和生会

● 完全予約制の予防接種で受け入れ 担当医は家庭医
当法人も協力できないかと検討を重ねてきました。担当職員は5月8日、当法人に足を運んでくださった宗像代表から発達障がいの特徴や悩み、発達障がい児が暮らしやすい地域づくりへの想いなどをうかがいました。それを受け、小児科ではない当法人は予防接種で協力できると判断。毎週木曜日の午後2~4時まで小児の予防接種を行っており、外来診療の時間外で行う完全予約制のために、待合室でほかの患者と一緒になる心配がないメリットも生かせます。さらに予防接種を担当する岩井里枝子医師は患者一人一人に合わせた治療や予防を考える家庭医で、発達障がいの背景も考慮した診察も可能です。山内俊明理事長や里枝子医師、外来診療や受付の職員にも発達障がい児が来院した際の心構えを呼び掛け、受け入れの理解を得ました。その際、受付職員から「予約受付の段階でこちらから発達障がいの有無を確認するのは難しい」と課題も。「発達障がいを持つなら遠慮なく伝えてほしい」と情報発信し、関係者がいたらグッズの配布も行うようにすると決め、宗像代表に協力する意思を伝えました。

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● 宗像代表「発達障がい児や家族がハードルを感じない地域に」
協力の報告を受けた宗像代表は5月31日に当法人を訪れ、代表職員に缶バッジとキーホルダーを手渡しました。里枝子医師が同席できなかったため、山内理事長と里枝子医師に宛てた感謝の手紙も託しました。宗像代表は「発達障がい児や家族がハードルを感じない地域になるよう、今後も広く浸透させていきたいです」と感謝と決意を述べました。スワンキッズくらぶはホームページをつくり、パンフレットも夏ごろ刷新の予定で、情報発信に力を入れる様子。市内の各地区センターにもグッズを置いてもらうよう検討してもらっているといいました。

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↑宗像代表から受けたグッズと手紙を手にする岩井里枝子医師(右)=2018年5月31日、いわき市の山内クリニック

● 担当の里枝子医師「理解を広げる協力をしていきたい」
代表職員は感謝の手紙を里枝子医師に手渡しました。手紙を読んだ里枝子医師は「発達障がい児や家族が少しでも楽に過ごせるように、理解を広げる協力をしていきたい」と語りました。山内クリニックでは「スワンキッズくらぶ」のパンフレットをポップ付きで置き、希望者にグッズを配布。相談事も受け付け、必要があれば医療機関につなげます。受付職員も理解していますので、予約の際に「発達障がいです」と遠慮なく伝えるか、それでも言い難い家族には「スワンキッズの関係者です」と伝えてくだされば、来院時に落ち着きない状態になっても温かく対応いたします。

<発達障がい講習を受けてポストカードを設置してくれる事業所を募集>
「スワンキッズくらぶ」は発達障がい者や家族を快く受け入れてくださる店舗や病院を増やそうと、今後も市内の事業所を訪問したい考えです。
もしご協力してくださる事業所がございましたら、スワンキッズくらぶホームページ(https://swankidsclub.com/)のお問い合わせフォームからご連絡してください。

≪山内クリニックの受付など詳細≫
住所:福島県いわき市平谷川瀬一丁目16-5
電話予約:0246-25-8181
予約受付時間:月曜から金曜日は午前8時半から午後5時半、土曜日は午前8時半から正午まで。

【スワンキッズくらぶ】
ホームページ:https://swankidsclub.com/
フェイスブックページ:https://www.facebook.com/swan.kids.club/

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「スワンキッズくらぶの紹介」 2017年8月3日投稿:http://ymciwakikai.jp/blog-entry-255.html

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