いわき市立中央台北中学校で、2年生を対象とした出前授業が行われました。医和生会(いわきかい)は、福祉の仕事内容や会社の取り組みを説明。授業では、生徒の皆さんが積極的に挙手をして発言してくれたほか、先生方も一緒に考え、意見を出してくださる場面もありました。終始、熱心にメモをしたり、質問したりと、自分の将来について考え、真剣に向き合う姿がありました。
● 仕事への理解促進
出前授業とは、福島県「小中学生工場見学事業」の一環で、小中学生に仕事への理解と地域企業への興味関心を持ってもらうことを目的として行われています。12日は、医和生会の他にも複数の企業が来校したほか、「経済体験学習」も同日に行われており、生徒は「働くこと」や「自立」について学びを深めていました。医和生会は福祉系の企業として授業を担当し、法人内で新卒採用・教育を担当する事業推進課・課長の飯塚と、皆川が参加しました。
● 福祉って何だろう?
授業は、「福祉とは何か」を考えるところからスタート。何となくイメージはできても、言葉での説明が難しい「福祉」ですが、生徒は挙手して、「高齢者を助けること」「困っている人を支えるためのサービス」など自分の考えを述べてくれました。飯塚は、病気やけがなどが原因で、立つ・歩く…などの“普通の暮らし”が難しくなっても、福祉の力で普通の暮らしに近づけることができると説明し、福祉とは「【ふ】つうの【く】らしの【し】あわせを求めること」とまとめました。生徒はうなずきながら、ノートにメモをしていました。
● 「寂しい」をなくす仕事
次に、「病気で入院することになり、大切な人と二度と会えなくなったらどう思うか?」を考えてもらいました。生徒からは「嫌だ」「寂しい」「家族に会いたい」などの声があがり、皆川は「医和生会は、そういった『寂しい』という気持ちをなくす仕事をしている」と言い、医和生会の福祉サービスを紹介しました。また、「患者」という字は「心に串が刺さる」と書くことにも触れ、「心に刺さった串、つまり心に負った傷を治すことが私たちの仕事」と説明しました。
● 福祉で働くこと
最後に、飯塚は「『働く』とは人のために動くこと、『福祉で働く』とは『人の幸せのために動くこと』」と説明し、「将来、就きたい仕事を考える時に、『福祉の仕事』を思い出してもらえたら嬉しい」と伝えました。そして、「将来の選択肢を狭めないためにも、今は一生懸命勉強を頑張ってほしい」とメッセージを送りました。授業が終わった後、改めて質問に来てくれた生徒もおり、一人一人が自分の将来について真剣に考えていることが伝わってきました。
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