医師を温かい手料理でおもてなしする「いわきの医師を応援するお姉さんの会」がこのほど、いわき市常磐地区で開かれました。参加者はときわ会常磐病院内の最先端設備を見学後、会場を移して医師を交えて懇親会を楽しみました。
● 開催17回目
深刻な医師不足のいわき市で働く医師に感謝を示そうと「お姉さんの会」は2016年4月に誕生。市内各地で隔月、いわきの医療を議論して温かい手料理でおもてなししています。今年2月には特別イベントとして広く参加を呼び掛け、医療創生大学(現・いわき明星大学)で市民と医師がグループワークしたことも(※)。17回目の今回は5月30日に開かれ、病院見学後、懇親会では持ち寄った料理を味わいながら医師不足の打開策を考えました。
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「じっくり、いわきの医療を語ろう」 2019年2月7日投稿:https://iwakikai.jp/blog/192/
● 「ダビンチ」体験も
常磐病院の新村浩明院長ら職員の案内で、参加者約10人が見学。北海道・東北で1台しかないというCTスキャンや、浜通り地方で初めて導入された最先端の診断装置PET-CTなどのほか、食堂、リハビリ室、透析センターなどを見て回りました。手術室では手術支援ロボット「ダビンチ」を体験。参加者はいすに座って3D画像を見ながら、離れた手術台に設置されたアームを遠隔操作します。直径1センチほどのリングをつまんで、円錐状の突起物に器用に通します。うまく操作できると参加者は「これで外科医になれる」と冗談を交え、和やかに内視鏡手術を体験していました。
● 医師不足対策 みんなで議論
懇親会には医師らも加わり、最終的に約30人が参加。テーブルにはウニごはん、ホウレンソウの和え物、サラダ、から揚げなどが並びました。この日は「どうすればいわきに医師がくるか」のアイデアを共有。市外出身の常磐病院の医師は「医師が少ないからこそ若くても挑戦できる機会が多く、やりがいがある。そういった環境をどんな形でも知ってもらうのが大事」「ランチメニューが5種類から選べて住環境も整っている」などと意見。勤務を終えた医師や研修医らも次々と駆け付け、親交を深めていました。
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「かしま病院でのお姉さんの会」 2017年11月22日投稿:http://ymciwakikai.jp/blog-entry-342.html
「当法人の岩井医師がいわき市の危機的な医療人材不足を訴えた講座」 2019年3月19日投稿:https://iwakikai.jp/blog/301/