医療・介護福祉に携わる方々が交流する「ケアカフェ」が17日、いわき市平地区のクロスカフェで開かれました。「セルフケア」をテーマにする本年度の1回目で、参加者はアロマセラピーの楽しみ方を体験して学びました。
● 「自分に合った精油を使って」
市内の介護支援専門員(ケアマネジャー)らを中心に約30人が参加。オレンジ薬局の薬剤師・小野寺大樹さんがミニレクチャー「アロマのはなし」と題して講話しました。アロマの歴史や香りが脳に届くまでのメカニズムなどを説明。「アロマは薬ではない」と強調し、ストレス解消し健康的な生活につなげる代替補完療法として利用できると解説しました。香りをかいだ児童の計算力が向上したというデータも紹介。注意点を挙げた後「自分に合った精油を使ってください」と呼び掛けました。
● 参加者同士 アロマで会話も弾む
参加者はアロマ入りバスソルトづくりも体験。紙コップにバスソルトと2種の精油を入れてかき混ぜます。ラベンダー、ローズマリー、オレンジ・スイートなど約20種の精油の中からお気に入りの香り探し。「ユーカリーに合う香りは?」「これとこれはどのくらいの割合で調合すればいいの?」などと小野寺さんに質問しながら、オリジナルのバスソルトを完成させました。参加者同士でお互いの香りを楽しみ合い「あー、いい匂い」「おばあちゃんの漬けた梅酒みたい」などと会話。「アロマが仕事に役立ったことは?」という質問に、小野寺さんは眠れない患者にマッサージオイルを勧めて好評だったり、初めて在宅訪問する患者には許可を得てアロマで緊張をほぐす利用法を紹介しました。
次回のケアカフェは9月20日夜、「ケアカフェバー」と銘打って飲食店で交流を深める予定です。
【去年のケアカフェ記事】
「テーマ『家族の最期をどう迎えたい?』」 2018年12月19日投稿:https://iwakikai.jp/blog/385/
「テーマ『ヘルパーの基準緩和と自費サービス』」 2018年6月29日投稿:https://iwakikai.jp/blog/908/