いわき市にある医療法人 医和生会(いわきかい)では、未来の福祉人材の育成に貢献するため、中学生・高校生向けの職場体験の受け入れを積極的に行っています。
医療・介護・福祉の現場を実際に見て、触れて、感じてもらうことが、進路を考えるうえでのヒントになればと考えています。
9月は、いわき市立平第三中学校と、いわき市立草野中学校の職場体験を受け入れました。参加した生徒は職員の仕事を間近で見たり、ご利用者様との会話を楽しんだりして、福祉や介護という仕事への理解を深めていました。
● 中高生の職場体験を受け入れ
医和生会は医療・介護・福祉に興味のある中高生に向けて福祉体験の場を提供しており、将来の福祉人材育成に貢献したいと考えています。今年の4~7月には福島県立四倉高等学校のデュアル実習(職業体験実習)を受け入れました。9月6日は平三中、19日は草野中の職場体験が行われ、医療や福祉に興味がある3年生6人が「やがわせデイサービス」で1日“職員”を体験しました。
● 福祉を考える
職場体験の最初のプログラムでは、事業推進課の飯塚と皆川から「福祉」のミニレクチャーを受けてイメージをふくらませます。「なぜ車いすに乗るのか?」と問われ「立つ力がない」「痛みで立てない」など考えを巡らせます。飯塚は「不自由になって、今までの『普通』ができなくなっても、介助者や車いすがあれば移動ができる。福祉とは普通の暮らしの幸せを求めること」と“人のために動く”のが“福祉で働く”ことだと伝えました。車いすに乗る体験もし、段差で介助者に操作される不安な気持ちも体験しました。
● ご利用者様から教わる場面も
やがわせデイサービスでは、科長や職員から説明を受けながら高齢者施設の雰囲気を体験。ご利用者様の前で一人一人自己紹介をした後、ラジオ体操では元気に体を動かして見本を披露しました。リハビリ指導では機械を使って筋力を鍛えるご利用者様が「(ペダルをこぐと)画面に回数が表示される」と教えてくださった場面も。逆に生徒がリハビリ機を体験すると、そのご利用者様が側について助言を送っていました。
食事の時間には、エプロンを着けて利用者様へ配膳。名前を間違えないように確認しながら笑顔で「お待たせしました」と声を掛けていました。
● 会話も楽しむ
ぬり絵を楽しむご利用者様に見守り介助にも挑戦。ひざを床につけて目線を合わせる生徒は「きれいに塗れていますね」と声を掛けると、ご利用者様は「ありがとう」と笑顔。中学生とお話ができて嬉しそうな様子で「いくつに見える?」と尋ねられた生徒はしばし考え「70代」と回答。すると「96歳なのよ。お世辞を言っても何にも出ないよ」と笑うと、生徒は「えー」とあまりの若さと元気に驚き。孫の話や戦時中の話を傾聴して、会話を楽しんでいました。
● 明るくて楽しい
将来は医療関係の仕事を考えている生徒は「思ったより明るくて楽しい。面白い」「最初は緊張したけれども、明るくてなじみやすかった」と明るい雰囲気に印象を持った様子。「車いす体験をして、介護されている方の気持ちがわかった」と話す生徒もいました。介護や福祉に興味のある生徒は「話で聞くのと、実際に体験するのとでは全然違っていた」「職員の皆さんが明るくて雰囲気が参考になる」「自分も人を助ける仕事がしたい」と福祉の仕事をより具体的にイメージしていました。
医和生会では、今後も、中高校生の職場体験を受け入れ、福祉の仕事の魅力を伝えていきたいと考えています。今回の職場体験を通して、生徒たちが自分の将来について深く考え、新たな目標を見つけるきっかけになれば嬉しいです。
【インターンシップ・職場体験を受け入れています】
医和生会では、医療・介護・福祉に関心のある中高生の皆さんに向けて、現場での職場体験の機会を提供しています。福祉の仕事を身近に感じてもらい、将来の進路を考える一助となればと、職員一同でサポートしています。
これまで、福島県立平商業高等学校・四倉高等学校・好間高等学校の職場体験(インターンシップ)を受け入れてきたほか、いわき市立平第三中学校・草野中学校の生徒さんにも福祉の現場を体験していただきました。
インターンシップや職場体験をご希望の学校・先生方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
担当:事業推進課(TEL:0246-21-5633)
\新卒向け職場見学も受付中!/
医和生会では、高校生・専門学校生・大学生を対象にした新卒採用や、応募前の職場見学を随時行っています。」「生活相談員として地域福祉に関わりたい」「介護の仕事に興味がある」「まずは見学してみたい」そんなあなたへ