医和生会(いわきかい)山内クリニック近くの理美容専門学校「iwakiヘアメイクアカデミー」の学生がこのほど、当法人の6事業所を訪れてご利用者様にメイクを施しました。おしゃれで笑顔にする「メイクセラピー」の取り組みで、ご利用者様はおしゃれになった自分自身に驚き喜んだり、学生との会話を楽しんだり。普段見られない笑顔を浮かべていました。

●　5年ぶりに復活
メイクセラピーは11月27日に実施。「ヘアメイクアカデミー」とは2019年から認知症養成講座を開催するなど交流が始まり、メイクセラピーはその年に初めて実施されましたが、翌年からはコロナ禍の影響で中止になっていました。そこで小規模多機能型さらいのイベントを担当した谷江が、以前学生を受け入れてメイクセラピーをやっていたという情報を先輩から入手し、復活させようと企画。ヘアメイクアカデミーに依頼し、全事業所に声をかけ「きらくデイサービス」「ショートステイ」「小規模多機能型すばる」「まごころデイサービス」「やがわせデイサービス」「通所リハビリテーション」でも実施することになりました。

●　非日常で弾む会話
この日来所した学生23人は、各事業所に分かれてご利用者様にメイク、ネイル、ヘアアレンジ、ハンドマッサージを施しました。ハンドマッサージを受けるご利用者様はだんだんと気持ち良さそうな表情になり「私の息子も美容師なの」と心を開いて会話。学生は「そうなんですね」と答えて話が弾んでいました。

メイクをお願いしたご利用者様は、学生から「肌がきれいなのでファンデーションはいらないですね」と声を掛けられると「またあ」と上機嫌。白髪を気にして「染めようと思って」と話すと、学生は「うちのお母さんがおばあちゃんに『白も素敵』と言ったら染めなくなった。白も素敵ですよ」と答え、おしゃれ談義していました。

アイシャドウの色をピンクに決めてメイクアップしたご利用者様は、職員から「素敵」「きれい」「美人」「旦那様が惚れ直しますね」と声を掛けられて笑顔に。鏡を見つめ「見違えてきれいになった」と驚き喜んでいました。また、メイクの最中に、ご利用者様と学生が恋愛話をする場面も。「人生で楽しい時だね。いい彼氏を見つけてね」とエールを送られた学生は「はい、頑張ります」と笑顔を浮かべていました。

●　「ドキドキしたけど楽しかった」
参加した学生は「自分のおじいちゃん、おばあちゃん以外の年配の方と触れ合うことがなかったので貴重な経験になった」「最初はドキドキしたけど楽しかった」「高齢の方との関わりは初めてなので緊張したけど、皆さん優しかった」などと感想を語っていました。最後に谷江が「お陰様でご利用者様みんな喜んでもらえました」と感謝を伝え、代表の学生にお礼の品を渡していました。

谷江は「ご利用者様が非日常の雰囲気を楽しんだようで、普段見られない笑顔が自然に見られた。『何十年ぶりに化粧をした』という声も聞かれ、そのご利用者様も昔を思い出すきっかけになったのでは。本当にやってよかった」と充実した表情を浮かべていました。

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