小規模多機能型さらいの下枝は「人の話を聞くのが好き」という長所を生かしてご利用者様を笑顔にしています。ご利用者様の興味に寄り添って喜んでもらえた出来事も。厳しい経験も味わいましたが、趣味のマラソンを兼ねて走りながら毎日反省を繰り返す努力家です。新卒職員を紹介する第2回目です。
● 「人の話を聞くのが好き」
下枝は高校時代、担任の先生から「人の話を聞くのが好きなら、生活相談員という仕事はどうか?」と勧められたことをきっかけに、福祉の世界に興味を持つようになりました。その後、福祉を本格的に学ぼうと県外の専門学校へ進学し、社会福祉を専攻。就職先を考える際には「高校までお世話になった地元で働きたい」と帰郷を決意し、医和生会を志願しました。
● 介護は実際やると難しい
入職して3カ月が経過し、現在「さらい」で日々のケアを通して基礎を学んでいる下枝は「介護は頭で整理して分かっていても、ご利用者様を実際前にすると難しい」と感想を口にします。先輩が送迎車からご利用者様を乗せた車いすを下ろす時にスムーズに簡単そうに対応するように見えても、やってみると不安を感じてなかなか丁寧にできないと話し、実際に介助する難しさを感じています。
● 厳しい出来事も
ご利用者様から“洗礼”を受けたのは、ある日のオムツ交換の時のこと。交換中に「別のスタッフに代わって」と厳しい言葉をかけられました。下枝は「緩いと漏れてしまうと思い、きつめに締めたのが悪かったのかもしれない」と、自らの技術不足を一因と考え、先輩に相談して意見をもらいました。すると先輩から、「ご利用者様が外を眺めていた時に、別のスタッフが『暑いから中に入りましょう』と声をかけたときから機嫌が悪そうだった」という情報を聞きました。下枝は「スタッフの対応に不満があったのかもしれない」と、ご利用者様の気持ちを慮り、その上で、自分の声かけや関わり方に改善すべき点はなかったか、丁寧に振り返っていました。
● ご利用者様の興味に寄り添う
一方で、介護を通して嬉しかった出来事もありました。ご利用者様宅への訪問時、戦争体験に関するノンフィクションの本を紹介していただきました。次のご利用日、ご本人様がその本を持参された際、下枝は「コピーしてもよろしいですか?」と申し出ました。後日、感想を交えて「大変勉強になりました」とお礼を伝えたところ、「若い人は興味がないと思っていた。当時のことを分かってくれて嬉しい」とご利用者様は笑顔を見せてくれました。ご利用者様の関心に触れ、自分も知ろうと歩み寄った下枝。その誠実な姿勢が、ご利用者様の笑顔につながりました。
● 毎日走りながら反省
下枝はマラソンにも打ち込んでおり、毎日仕事後に10キロ、休日は20キロ走っています。その日の反省をしながら毎日走り、改善策が浮かんだら帰宅後にメモを取る努力家。分からないことは翌日先輩に相談するようにしています。休日はご利用者様の送迎コースを走ってルートの確認も。いつもご利用者様のことを考え、課題を見つけて自身で解決策を模索して行動する力も備えています。ちなみにマラソンの自己ベストは3時間12分で、次のサンシャインマラソンで3時間を切る目標を立てています。
● 「人生の幸福度を高める介護がしたい」
課題は「人の話を聞くのは好きだけど、話し掛けるのが苦手」。話し掛けたいがネタやきっかけがなく、ただ近くで立っているだけで何もできないもどかしい時もあるといいます。「もっと会話を通してご利用者様の体調や性格、特徴などを聞き出せるようになりたい」とも。さらに料理が好きで「ご利用者様が楽しめるビュッフェ形式の料理イベントの企画もしてみたい」と挑戦の思いも持っています。下枝は「ご利用者様が『人生に後悔がない』と思ってもらえて、人生の幸福度を高める介護がしたい」と目標を語っていました。
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