通所リハビリテーションの理学療法士・五十嵐は、利用者様一人一人と距離が近い環境で働きたいと医和生会に入職しました。入職から3カ月、戸惑いや不安を抱えながらも、利用者様に丁寧に接し、1人でリハビリ業務をやり遂げる場面も増えてきました。本年度の新卒職員を紹介する第3回の最終回です。
● 「利用者様と関われる時間が長い」
五十嵐は高校生の時、祖母が病院で亡くなり「最期は自宅で過ごさせてあげたかった」と在宅での暮らしを支える理学療法士を目指しました。大学時代に通所リハビリ施設に実習で訪れた際、「忙しそうだけれど利用者様と関われる時間が長くて距離も近く、楽しさがあった」と実感。新卒の理学療法士の多くが病院(病棟)への就職を選ぶなかで、五十嵐は最初から通所施設で働いてみたいと医和生会を志願しました。
● 強い責任感
入職から3カ月が経過し、五十嵐は「まだ積極的に動けていない」と自身を厳しく見つめています。「医療の現場では、ちょっとしたミスが大きなけがにつながってしまう」と話し、その言葉からは強い責任感がにじみます。「リハビリの効果をきちんと出すには、自分より経験豊富な先輩が対応した方がいいのではないか」と、不安や葛藤を抱えながらも、「分からないことは、ちゃんと先輩に聞いて成長したい」と前を向いています。
● 利用者様から「ありがとう」
ある日の午前中、五十嵐は、病気の後遺症により歩行が不安定な利用者様のリハビリを担当していました。丁寧な声掛けでベッドまでご案内し、仰向けになっていただき、ひざの曲げ伸ばしや開脚など、ゆっくりと足を動かしていきます。ひざを90度に曲げて太ももを垂直に伸ばす、やや負荷の大きい運動では、利用者様の苦しそうな表情を読み取り「腰は大丈夫ですか?」「きつくなってきましたか?」と優しい言葉を掛けます。その後、平行棒やホール内での歩行訓練も指導。しっかりと手を握って支え、いすに座る利用者様と同じ目線になるよう、ひざをつけて優しく会話。1人でリハビリ業務をやり遂げた五十嵐に利用者様は「ありがとう」と笑顔を浮かべていました。
● 「もっと力をつけなければ」
嬉しい時は、利用者様から「頑張ってね」などの声を掛けられた時。一方で、「焦る気持ちも強い」と打ち明けます。病院に就職した友人たちが奮闘している話を聞き、『自分ももっと力をつけなければ』と刺激を受けています。今は介助方法やリハビリ方法をもっと覚えて、どんな状況でも柔軟に対応できる力を身につけたいと、課題を語っていました。
利用者様一人一人との距離が近く、日常生活の会話をして関係性を築けるのが、通所リハビリテーションのいいところと話します。五十嵐は「当たり前のことを丁寧に積み重ね、どんな現場でも通用する理学療法士になりたい」と目標を語っていました。
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