本年度1回目の平地区中地域ケア会議がこのほど、いわき市文化センターで開かれました。本年度は秋に開催される「平在宅療養多職種連携のつどい」(※1)に協力し、専門職や住民らで高齢者の自動車運転について考えることを決めました。住民支え合い活動を議論する「第2層協議体」平地区会議(※2)とも情報共有して意見を交わす方向性も確認されました。
※1. 「平在宅療養多職種連携のつどい」とは
医療、福祉関係の専門職や住民らに広く呼び掛け、毎秋開催している多職種連携イベント。「平在宅療養多職種連携の会」が主催し、講演を通していわきの医療課題に理解を深め、懇親会で顔の見える関係をつくっている。
<過去の「つどい」の記事>
2018年(2018年9月15日投稿):https://iwakikai.jp/blog/702/
2017年(2017年9月22日投稿):https://iwakikai.jp/blog/1862/
※2. 「第2層協議体」会議とは
お年寄りらの困り事に応える「住民支え合い活動」を活発化させようと、住民代表や有識者らが話し合っている会議。市から受託した市社会福祉協議会(市社協)が市内13の各圏域で開催。構成員は行政嘱託員(区長)、民生児童委員、介護施設職員、老人会会員ら。
<「第2層協議体」関連記事>
第7回・常磐地区会議(2019年7月24日投稿):https://iwakikai.jp/blog/1507/
第6回・平地区会議(2019年3月9日投稿):https://iwakikai.jp/blog/288/
第5回・平地区会議(2018年11月14日投稿):https://iwakikai.jp/blog/543/
第4回・平地区会議(2018年7月7日投稿):https://iwakikai.jp/blog/837/
第3回・小名浜地区会議(2018年3月9日投稿):https://iwakikai.jp/blog/1140/
<地区ごとの会議報告も確認できます(市社協HP)>
https://www.iwaki-shakyo.com/2019/06/21/2088.html
● 委員14人
「中地域ケア会議」はいわき市内7地区ごとに設置されており、各地区保健福祉センターが主催。高齢化社会に備え、医療、介護、生活支援などの観点から住民同士が支え合える地域づくりを議論しています。本年度の平地区の委員は、山内俊明会長(当法人山内クリニック院長)を含めた14人(※3)。本年度1回目の会議は8月21日に開催されました。事務局が、少子高齢化や認知症者の増加といった予測から住民がお年寄りを支え合う地域づくりが必要になっている背景を説明。平地区で昨年度実施された徘徊模擬訓練(※4)を振り返りました。
※3 2019年度の平地区中地域ケア会議の委員
※4
去年実施された徘徊模擬訓練 2018年9月14日投稿:https://iwakikai.jp/blog/704/
● 平地区の課題を共有
2015年度から平地区内の民協方部や行政区で開催してきた個別ケア会議で浮かび上がった課題では①徒歩圏内で通えるつどいの場がほしい②送迎や往診などの医療機関の情報が届かない③民生児童委員だけでは日常的見守りが困難④認知症者が増えて対応が分からない⑤高齢ドライバーの増加と少ない移動手段⑥生活支援⑦8050世帯、障がいの子どもと同居、を共有。市社協平地区協議会の委員から、平地区の「住民支え合い活動」や第2層協議体の取り組みについて説明がありました。
● 様々な地域会議の情報共有へ
委員から「(中地域ケア会議や個別ケア会議、第2層協議体など)様々な会議がバラバラで動いている感じがする」と、各会議との情報共有を求める意見が出ました。中地域ケア会議は主に医療や介護の専門職で、第2層協議体は住民代表らで、それぞれ構成される特色を委員で確認。市社協の委員は連携に前向きな意見を述べ、各会議での情報を委員で共有していく方針を決めました。さらに、平地区で医療や介護の専門職が積極的に交流している「平在宅療養多職種連携の会」が開く「平在宅療養多職種連携のつどい」(10月17日開催)と連携し、高齢者の自動車運転免許の自主返納をテーマに理解を深めるのを決定。警察官が現状説明の講演をしたり、専門職らがパネルディスカッションで議論する予定です。
【中地域ケア会議も含まれる「いわき市地域包括ケア推進会議」について(市ホームページ)】
http://www.city.iwaki.lg.jp/www/contents/1001000000097/index.html
【いわき市地域包括ケア推進会議の関連記事】