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投稿:2019年09月28日

676. 「連携のつどい」 委員が登壇へ・平地区中地域ケア会議

本年度2回目の平地区中地域ケア会議がこのほど、いわき市文化センターで開かれました。「認知症高齢者の運転」をテーマに来月開催される「平在宅療養多職種連携のつどい」で、委員がパネラーとして登壇するのを決定。事故防止のため運転免許の自主返納をうながしたい一方で、返納の結果引きこもりを助長し認知症につながってしまうのではという葛藤を共有し、返納者が外出しやすい社会づくりの大切さを再認識しました。

 

● 「連携のつどい」の説明

「中地域ケア会議」はいわき市内7地区ごとに設置されており、各地区保健福祉センターが主催。高齢化社会に備え、医療、介護、生活支援などの観点から住民同士が支え合える地域づくりを議論しています。本年度の平地区の委員は、山内俊明会長(当法人山内クリニック院長)を含めた14人(※1.記事末尾)。8月に続く本年度2回目の会議は9月18日に開催されました。平地域包括支援センターの職員から「平在宅療養多職種連携のつどい」(※2.記事末尾)と、「つどい」を企画する「平在宅療養多職種連携の会」(※3.記事末尾)の紹介、今年の「つどい」の概要(※4.記事末尾)の報告がありました。

 

 

● お年寄りの運転事情も共有

「つどい」で登壇するパネルディスカッションのパネラーを協議。「中地域ケア会議で引き続き高齢者運転を議論していくためにも委員が出るのがいい」という意見を受け、「薬剤師」「グループホーム」「ケアマネジャー」「区長・民生児童委員」の各分野に関わる委員が登壇すると決定しました。平地区の高齢者運転事情に関する情報も交換。委員から「駐車した場所が分からなくなった患者がいた。家族に相談しても『認知症ではない』と言われ、いかに関係機関につなげられるかが大事」「免許を返納したら閉じこもるようになって『認知症が進んだ気がする』という声を聞く」などの意見が出ました。

 

自主返納したら公共交通機関の5000円利用券がもらえる市の事業(※5)の情報や、市社会福祉協議会が受託運営する地域会議「第2層協議体」でも「生活の足」の具体的な解決策が出てこない状況も共有。免許返納しても引き込まらない仕組みづくりをめざす思いを一致しました。

 

※1. 2019年度の平地区中地域ケア会議の委員

 

※2. 「平在宅療養多職種連携のつどい」

2010(平成二十二)年から毎年1回開催している勉強会と懇親会。平地区の主に医療・福祉関係者、一般住民らが集まり、目的は顔の見える関係づくりと情報交換。勉強会は医療・福祉の共通課題をテーマに専門職が講演します。今年で10回目。ここ数年のテーマは「認知症の方への対応」「地域共生社会の実現」「地域包括ケアの実践」で、150人前後が参加しています。

<過去の「つどい」の記事>
2018年(2018年9月15日投稿):https://iwakikai.jp/blog/702/
2017年(2017年9月22日投稿):https://iwakikai.jp/blog/1862/

※3. 「平在宅療養多職種連携の会」

平地区を中心とした医療・福祉関係者が毎月開催している勉強会と懇親会。2015(平成二十七)年から本格的に活動し、事務局は平地域包括支援センター。会長は当法人山内クリニックの山内俊明院長が務めている。

<平在宅療養多職種連携の会の記事>
https://iwakikai.jp/blog/?c=%e5%b9%b3%e5%9c%a8%e5%ae%85%e7%99%82%e9%a4%8a%e5%a4%9a%e8%81%b7%e7%a8%ae%e9%80%a3%e6%90%ba%e3%81%ae%e4%bc%9a

 

※4.

<2019年度平在宅療養多職種連携のつどいの案内>

開催日時:2019年10月17日(木)18:00~19:00

場所:いわき平競輪場サイクルシアター(福島県いわき市平谷川瀬西作1)

内容:テーマは「認知症高齢者の運転」。いわき中央警察署の署員が講話。パネルディスカッションでは、アドバイザーとしての警察のほか、薬剤師、訪問介護、グループホーム、介護支援専門員(ケアマネジャー)、区長・民生委員、デイサービス、平地域包括支援センターから各1人が登壇して意見交換する。講師のあんざいクリニックの安齋光昭院長が総括します。

参加者対象:①平地区の医師、歯科医師②在宅医療に携わっている関係者③介護保険サービス関連事業所の職員④地域の関係者(行政嘱託員・民生児童委員・ボランティアなど)⑤平地域包括支援センター、いわき障がい者相談支援センター、平地区社会福祉協議会などの職員⑥医療福祉に関心ある一般市民

共催:いわき市医師会、いわき市介護支援専門員連絡協議会、平地域包括支援センター、平地区中地域ケア会議、平在宅療養多職種連携の会

参加費:無料

 

※5. 「高齢者運転免許証の自主返納促進事業(いわき市ホームページ)」

http://www.city.iwaki.lg.jp/www/contents/1529884404447/index.html

 

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