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投稿:2019年10月01日更新:2022年06月15日

スタッフコラム コラム - 岩井里枝子

【コラム11・医療】風邪に抗生剤は効きません(医師・岩井里枝子)

皆さんこんにちは。山内クリニック家庭医 岩井里枝子です。

 

最近、子どもの小学校行事で、いろんなお母さん方との交流がありました。そんな時こんな言葉が…

「最近小児科受診して風邪って言われても、抗生剤処方してくれないよね、熱で受診しても検査もしないし・・・」

そして大きく共感する周囲のお母さん方・・・。

 

びっくりしてしまいました。ご年配の方ならまだ風邪に抗生剤、点滴すればすぐ治る!という考えがありそうですが、「最近のお母さん方にはもう風邪には抗生剤が効かないという考えが定着しつつある…」というのは私の勝手な思い込みだったようです。

 

風邪に抗生剤は効きません。

「風邪は基本的にはウイルス感染なので、抗生剤は効かないし、悪化の予防にもなりませんよ」とその場でも言わせてもらいましたが、みなさんはご存知だったでしょうか。

咳や鼻水症状、喉の痛みや熱などで受診して言われる「風邪」いわゆる「かぜ症候群」は、大半はウイルス感染によって引き起こされる上気道の炎症です。ウイルスが喉や鼻の粘膜に感染し、炎症を起こしてそれぞれ症状が出現します。抗生剤は適切に処方すれば菌には効果がありますが、ウイルスには効かないのです。なので、たとえ抗生剤を飲んでも風邪は早く治りません。ましてや風邪の予防や悪化を防ぐこともできません。逆に、抗生剤を連用していると、やっかいな耐性菌が出現してしまいます。耐性菌は抗生剤に対する抵抗力が強くなってしまい、今までは効いていたのが効かなくなってしまった菌の事です。

いざ抗生剤が必要な病気になった時に更に強い薬を使用しなければならなくなってしまいます。

 

風邪に抗生剤を飲むと言うことは効果も期待できず、逆に不都合が起こる可能性が高くなるだけなのです。みなさん、ご注意を!

 

(この記事を書いた医師・岩井里枝子)

 

(岩井里枝子医師プロフィール)

金沢医科大学卒業後、総合磐城共立病院にて初期研修。金沢城北病院勤務を経て、平成27年より山内クリニック勤務。家庭医療専門医として、家族・病気・健康問題などをひっくるめて患者さんに寄り添い、乳幼児から高齢者まで幅広く診療にあたっている。木曜午後は小児予防接種を担当。

詳細は医師紹介ページ

 

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