更新日:2021年11月12日
毎年10月から新年度が始まる医和生会(いわきかい)の「令和元年度・事業計画発表会」がこのほど、当法人の会議室で開かれました。本年度の法人方針は「盤石な医和生会(いわきかい)を目指して~全ての人を大切に~」。各事業所の管理者が新年度の目標を発表するとともに、防災対策の重要性をあらためて共有しました。
● 「全ての人を大切に」
本年度の当法人の方針は「盤石な医和生会(いわきかい)を目指して~全ての人を大切に~」。実現するキーワードとして、相手を受け入れる「共感」、助け合いの「チーム」、自ら動く「人づくり」、想いをカタチにする「叶える」、心身を健康にする「自己管理」、貢献を考えた「地域」の6つを掲げました。10月1日に開かれた発表会には当法人の監督職と法人グループの社会福祉法人いわきの里の代表者合わせて約50人が出席しました。
● 台風被害 助け合って乗り切る
開会あいさつで岩井淳一理事(※1)は、台風19号で当法人施設が浸水被害を受けた話題に触れ「皆さんが翌日から復旧に協力してくださり、休みなく開院できたのは感動でした」「助け合う事ができる法人だ」と感謝しました。昨年度の事業報告では熊倉健二財務部長が営業収支と決算を報告。山内真理子専務理事は、計画、実行、評価、改善を繰り返す「PDCAサイクル」が着実に行われているとたたえ、職員全員により接遇の大切さを広めていきたいと総括。いわきの里の村井弘施設長は昨年度を「変革の年」と振り返り、ケアプロ(※2)や介護の先進地視察などの活動を報告しました。
※1 岩井淳一医師紹介ページ:
開会あいさつをする岩井淳一理事
● 山内理事長 「災害に強い医和生会グループへ」
本年度の法人方針で、山内俊明理事長(※3)は互助の大切さを訴え、先の台風や大雨でも通常通り開院できたのは職員の協力のお陰と感謝。「職員を大切にするためにも災害に強い医和生会グループを考えなければならない。被災した方々からも頼りにされ、地域の中心にもなれるよう、皆さまと力を合わせていきたい」と抱負を語りました。
※3 山内俊明理事長紹介ページ
● 年度目標 山内クリニック、コスモス、通リハ
山内クリニック(診療科、健診・検査科)の渡邉守科長は職員同士や患者様への声掛けと気遣いの大切さを説き「真心のこもった良質な医療を届けたい」と目標(※4)。コスモス訪問看護ステーションの鈴木聡子科長は「『良かったな』そう思える看護を届けたい。地域へ、あなたへ!」というスローガンを発表し、小児からお年寄りまでの看護技術の向上などを目指すと語りました(※5)。通所リハビリテーションの菅波成年科長は、短時間通所が始まって7年目を間もなく迎えるとし、ご利用者様のかなえたい目標、大切にしたい生活動作を実現させるため、多職種や他事業所と連携してリハビリを提供していきたいと述べました(※6)。
※4 山内クリニック詳細ページ
※6 通所リハビリテーション
● 年度目標 居宅、まごころ、ショート
居宅介護支援事業所の小林悟科長は「明るく意欲的に改善と向上の意識を持ちながら取り組める職場をめざす」と目標を立て、勉強会・事例検討会の定期開催や外部研修への積極参加、ネットワークづくりなどに取り組みます(※7)。「まごころデイサービス」の永山由美科長は郷ヶ丘から移転した昨年度は環境の変化で職員に心身負担を掛けた中、ご利用者様に笑顔で一生懸命対応してもらえて励まされたと感謝(※8)。ショートステイの高木めぐみ科長は「喜びや娯楽のある生活が送れるよう支援します」とスローガンを掲げ、接遇研修に力を入れ、職員同士コミュニケーションを図って支え合う気持ちをはぐくみたいと語りました(※9)。
※7 居宅介護支援事業所
※8 まごころデイサービス
※9 医和生会(いわきかい)ショートステイ
● 年度目標 すばる・さらい、きらく、やがわせ
小規模多機能型「すばる」「さらい」の西山孝之統括責任者は、両施設同じ方向を向いて活動するとし、ケアの質向上、事故防止、防災・災害対策、職員同士助け合うチームづくりなどに努めると目標を語りました(※10)。きらくデイサービスの矢吹美香科長は、作業療法や生活周辺動作のリハビリプログラムの実施、スピーチロックを排除し、認知症の勉強会を開催し理解を深めていきたいと述べました(※11)。やがわせデイサービスの会田陽子科長は、「思いやりと優しさを大切に地域に選ばれる事業所」をめざし、接遇力、チームワーク力の向上、事故防止に努めると発表(※12)。そのほか、事務系部署の管理者も目標を共有しました。
※11 きらくデイサービス
※12 やがわせデイサービス
● 被災体験 対策の必要性訴え
各発表者は台風被害を振り返り、防災対策の重要性を共有。自宅が2メートル以上の浸水被害を受けた発表者は、押し寄せてきた水流に巻き込まれる恐怖体験を涙交じりに語り「これが営業時間帯だったら、職員の通勤時間帯だったらと…」と言葉を詰まらせ、マニュアルや訓練が必要だと訴えていました。
● 「仲良く、頑張り過ぎず頑張ろう」
講評で山内宏之理事(※13)は情報共有、多職種の連携、研修などを通した成長、防災などのマニュアルづくりなど、各管理者の発表を受けて多く聞かれた点を列挙。相手を思いやるという意見も印象的だったとし「仲良くやる事も心掛けたい。頑張り過ぎずに頑張っていきましょう」とエールを送りました。畠山勲理事は「『患者様』『利用者様』『ご家族』を意識してより良いサービスを提供していけば必ず事業計画は達成できる」と呼び掛け。岩井里枝子理事(※14)は、山内俊明医師が中心だったのが、宏之医師、淳一医師、自身が運営に関わる場面が増えた事から「物を申す、ひらめく医師が増えて現場は大変でしょうが『医和生会を良くしたい』という気持ちは一緒です。力を合わせていきましょう」とあいさつし、閉会しました。
※13 山内宏之医師紹介
※14 岩井里枝子医師紹介
【医療法人医和生会(いわきかい)事業計画発表会・共有会の記事】
<医和生会(いわきかい)の求人・採用情報>
医和生会は1年以内の新卒離職率0%!新卒フォロー面談や「若手ラボ」といった教育支援を通して、若手職員の定着につなげています。
https://iwakikai.jp/recruit/