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投稿:2019年12月19日

732. 食料買えない経験ある家庭16%・いわき市の小中学生と親対象の実態調査結果

いわき市の子育て環境の課題を探る生活実態調査の結果が明らかになりました。調査は市こどもみらい課が小中学生とその親を対象に今夏行ったアンケート。結果ではこの1年で経済的理由から食料を買えない経験をした家庭の割合は16%である一方、低価格で食事を提供する支援「こども食堂・コミュニティ食堂」の利用がほとんどない実態が浮き彫りになりました。子育て支援の利用がない保護者が一番求めているのは「学習支援」といった結果も明らかに。同課は今後データを詳細に分析し、課題解決の仕組みづくりや新たな活動づくりを検討する方針です。(結果のグラフは記事末尾)

 

● 6000人にアンケート

アンケートは7月に実施。市内各地区の小学5年生と中学2年生それぞれ1500人ずつと、その児童生徒の保護者3000人の合わせて6000人を対象に調査票を配布しました。そのうち、全項目無回答だったものを除く有効回収率は76.9%でした。

 

● 経済理由で食料買えなかった割合は?

保護者向けの「過去1年間に経済的理由で食料を買えなかった」という質問では「まれにあった」が10.3%、「ときどきあった」が5.1%、「よくあった」が1.2%の回答があり、合わせると16.6%の家庭が経済難で食料を買えない経験を1回以上したと判明。その一方で低価格で食事を提供する支援「こども食堂・コミュニティ食堂」を利用する保護者は、小学5年生で1.1%、中学2年生で0.3%と他の支援と比べ一番低い割合でした。子育て支援を受けていない保護者のおよそ半数は「学校・塾以外の学習支援」を望んでいる結果も判明しました。

 

● 児童生徒 何がほしい?

児童生徒向けの「所有していない物のうち欲しい物」という質問で一番多かった答えは、小学5年生が「子ども部屋」で72.5%、中学2年生が「携帯電話、スマートフォン、タブレット端末」で73.3%。「放課後に過ごすことがある場所の中で居心地がいい場所」の質問は、小学5年生と中学2年生ともに圧倒的で「自宅」と回答。利用希望する場所は「家で勉強できない時、静かに勉強ができるところ」が小学生、中学生ともに1位の回答でした。

 

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「いわき市こどもみらい課、実態調査と育児支援者の掘り起しに取り組む」 2019年7月18日投稿:https://iwakikai.jp/blog/1466/

 

「個人宅の手作り図書館が子どもの居場所に・八ツ坂こども文庫」 2019年9月3日投稿:https://iwakikai.jp/blog/1966/

 

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【調査結果グラフ】

(1)①

(2)①