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投稿:2019年03月25日更新:2020年04月08日

541. 昭和と平成のママたち 子育ての輪広げる・子育てワークショップ

「地域子ども・子育てワークショップ 内郷・好間・三和編」がこのほど、いわき市総合保健福祉センターで開かれ、住民らが育児環境の課題や支援を話し合いました。気軽に遊びに行けるおじいちゃんおばあちゃん家を載せたマップを考えたグループも。昭和と平成の子育て経験者が同じテーブルで顔を合わせ、地域の子育ての輪を広げていました。

 

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● 地元住民も顔を合わせて参加
このイベントはいわき市こどもみらい課が初めて主催。有識者や行政関係者だけでなく、地元住民が顔を合わせて子育て環境を考えるのが大きな特長です。今後市内の地区保健福祉センター管轄の7地域ごとに開催したい考えで、今回の「内郷・好間・三和地区」はその第1弾。3月16日の当日、10~60代のワークショップ参加者51人と聴講者25人が来場しました。内郷地区で訪問理美容する「どこでもロダン訪問サービス」の橋詰光子代表の基調講演と、子育て環境の課題や地域の支援を共有するワークショップを通し、参加者同士で交流も深めました。

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↑自身の子育て支援について基調講演した橋詰さん

● 訪問美容しながら子育てサポート
橋詰代表は「ハジメのハンポー小さな想いから始める小さな幸せ~ママの笑顔があふれるコミュニティへ」と題して講演。自身の子育て中、ママ友から「気分転換にカットしたいけど時間がない」「化粧なんてしばらくしていない」といった悩みを聞いたという。そこで社会復帰も兼ねて、ママ友宅に訪問して母親や子どもの髪をカットする「青空美容室」を不定期で開催。すると「前髪を切るだけでも気分転換できた」「自分だけの時間をつくれてうれしい」「子育ての悩みも聞いてもらえてすっきりする」などと喜ばれたという。それを機にカットだけでなくもっと子育て世代をサポートしたいと「産前・産後ママヘルパー」の資格を取得。子育て中の母親宅に訪問カットする際には悩みに耳を傾け、もし相談者がいないようなら地域の子育てサポーターを紹介している、と取り組んでいる地域支援を披露。仕事から遅く帰った雨の日、近所の人が洗濯物を取り込んでくれていたという人情味あふれる支え合いエピソードを語り「笑顔のあふれる地域にしていきましょう」と呼び掛けました。

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↑ファシリテーターを務めた笠間さん

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● 緊張ほぐす自己紹介
ワークショップでは、内郷・好間・三和地区の子育て環境の課題と対策を考えるAグループの5班と、地域の子育て応援団を載せたマップをつくるBグループの3班に分かれました。ファシリテーターは重症心身障がい児と家族の会「スマイルリボン」(好間地区)の笠間真紀代表が担当。専門家の視点として、いわき明星大教養学部地域教養学科の鎌田真理子教授、NPO法人「Commune with (コミューン・ウィズ) 助産師」の草野祐香利理事長、いわき市医療センターの鈴木潤副診療局長がアドバイザーを務めました。グループワークの前に、現役と元子育て世代の男女で構成された各班でまずは自己紹介。明るく盛り上げる笠間代表の実演後、参加者同士、ボールをパスすると同時にあだ名を言い合い、慣れてきたら「酒飲みたいけど授乳中」「上は高校生です」「高坂に住んでいます」「ラーメン好きです」など一言。緊張もだんだんとほぐれ、柔らかい表情に変わっていました。

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● 育児環境の困り事を共有
Aグループの班は「夏休みなどの長期休暇や年度末は保育施設が休みになる」「粉ミルク、オムツをなぜ安く売ってくれない」「社会復帰するのに資格が取れる教室があってほしい」「発達の遅れが気になる時にどこに行けばいい?」「身近に子どもを預けられる人がいない」などの困り事を共有。「教育」「社会」「環境」などに分類していました。Bグループのある班は「気軽に遊びに行けるおじいちゃん、おばあちゃんの家があったら面白いよね」という案を深め、トイレを貸してもらえたり勉強を教えてもらえたりする家を載せたマップ「どこでもおばあちゃん」を作成。別の班は、親子で出掛けるのが楽しくなる情報を盛り込んだ地図をつくりました。

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● アドバイザーから感想
発表後、アドバイザー3人が一人一人感想。長期休暇中の子どもの預け先が休みになるという声に「福祉施設も協力できると思うので働き掛けたい」、アパートで夜泣きすると隣人から壁をたたかれるという悩みには「町内会に入って交流することで、住民同士の『我々』意識が醸成されるかもしれない」と具体的にアドバイス。発表の印象に残った意見をまとめ、「参加者は初対面なのに話し合いが盛り上がっていた。このエネルギーは希望だ」と総括しました。笠間代表は「『子育てといえば内郷・好間・三和地区にかなわない』と言われる地区にしたい」と、子育てしやすい地域づくりへの意気込み。終了後はコーヒーと軽食でゆっくりしながら、参加者同士がフリートークを楽しんで交流していました。

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↑感想を発表するアドバイザー

● 参加者有志 今後も話し合い
今回の話し合いで終わらせないため、参加者有志は今後も子育て環境改善のために何ができるかをまとめ、マップを完成させていく方針。市こどもみらい課はフェイスブックページ「いわきネウボラ『おやCoCo』」(※)を開設し、有志の情報共有にも役立てていきます。


いわきネウボラ「おやCoCo」のフェイスブックページ:https://www.facebook.com/iwakineuvola/

↓ワークショップで出た意見
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「子育てワークショップの告知」 2019年3月2日投稿:https://iwakikai.jp/blog/280/

「いわきの子育て支援アプリ『おやココアプリ』」 2018年9月4日投稿:https://iwakikai.jp/blog/718/

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