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2020年01月29日

地域講演 障がい福祉

750. 言語障がいの方と一緒に学ぼう!・「いろいろ学習室」

言語障がいのある方や支援者らの交流教室「いろいろ学習室」がこのほど、いわき市常磐地区の「いごくBOX(ボックス)」で始まりました。市内の言語聴覚士・大平裕太郎さんが「意思疎通」の支援をしようと企画。初回は「スマホ・パソコンの文字入力」をテーマに学び、失語症の方やご家族、意思疎通支援者らが触れ合いました。毎月1回開催されます。

 

「いろいろ学習室」を主催する言語聴覚士の大平さん

 

● 訪問言語リハ終了控え、支援を企画

主催する大平さん(※1)は、内郷地区の訪問言語リハビリ事業所「ことの木リハビリステーション」の代表。「ことの木」は2014(平成二十六)年夏、医師不在でも運営できる「復興特区制度」を利用し、日本初の訪問言語リハビリ事業所として誕生しました。ですがこの「復興特区制度」は来年3月に終了し、その後は医師を配置できる見通しが立たないため営業を断念する予定。それでも今後も言語障がいの方やご家族らを支えていこうと「いろいろ学習室」を企画しました。

 

※1

「言語聴覚士の大平さん紹介記事」 2017年6月9日投稿:https://iwakikai.jp/blog/2100/

 

● 失語症者の気持ちを理解

1月25日に開催された初回は失語症の方、ご家族のほか、県認定の「失語症者向け意思疎通支援者」(※2)ら合わせて11人が参加しました。講師を務めた大平さんは、言葉がなかなか思い浮かばない失語症の思考回路を解説。リンゴを見た時に「おいしそう」という感情、「赤くて丸い」という視覚情報、「シャリシャリして青森県が有名」という記憶の順に脳に情報が伝達されるが言葉はすぐに出ない、と説明しました。そのような状況で支援者から五十音表を見せられ「言いたい言葉を指して」と頼まれても、言葉が浮かんでいないから無理だと失語症の方の気持ちを代弁しました。

 

※2

「東北初の失語症支援者 22人に証書授与(福島民報ホームページ)」 2020年1月20日更新:https://www.minpo.jp/news/detail/2020012071920

 

● 撮影した文字をテキストに変換!

その後、失語症の方が苦労するというスマートフォンの文字入力の効果的な方法を学習。スマートフォンやタブレット端末を手にした参加者は、LINE(ライン)アプリの文字認識機能「OCR」を実際に使い、撮影した画像内の文字をテキストデータに変換する“技”に挑戦しました。支援者はジェスチャーを交えながら丁寧に使い方を伝え、すでに使いこなしている失語症の方は隣の人に操作法を披露。キーボード入力から手書き入力に切り替える方法も確認しました。大平さんがホワイトボードに「今日はありがとうございました」と書き、参加者がOCRで読み取ってみんなで投稿し合っていました。

 

 

 

● 「言語障がいでもいろいろ挑戦してほしい」

次回は2月15日に開催。言語障がいの方による「車の運転」の話や、筆文字のワークショップを行います。大平さんは、言語障がいの方に「難しいからやらせない」ではなく、あらゆることに挑戦できる環境をつくりたいと考えます。「支援する側、される側関係なく、みんなでワイワイ学び合える『学習室』にしたい」と話していました。

 

 

【いろいろ学習室】

開催日:毎月1回の不定期(フェイスブックページで次回案内:https://www.facebook.com/iroiro5442/)

時間:午後1時半から約2時間

場所:いごくBOX(いわき市常磐西郷町岩崎16-5)

参加者:だれでも

問い合わせ:090-6173-2400(大平さん)