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2020年02月18日

住民支え合い 地域の話題

761. 「食」で地域交流を促進 コミュニティ食堂の取り組み共有・いわき市初の「フォーラム」

いわき市初の「いわきコミュニティ食堂フォーラム」がこのほど、平地区の市文化センターで開かれました。市内2カ所で「コミュニティ食堂」を運営するNPO法人「共創のまちサポート」が主催。同法人の取り組みを発表する基調講演や、県内で先進的にコミュニティ食堂に取り組む関係者ら3人を招いたパネルディスカッションを通し、来場者は「食」を通した地域交流の活性化を考えました。おにぎりを食べながらテーブルを囲む歓談も盛り上がり、参加者から「コミュニティ食堂をやりたい」という前向きな声も出ていました。

 

主催した「共創のまちサポート」の増子理事長

 

● いわき市で「コミュニティ食堂」を開く「共創のまちサポート」

「共創のまちサポート」は2018年3月に誕生。孤食、低栄養、地域交流の希薄化といった地域課題の解決につながる「コミュニティ食堂」を運営しようと、元市職員の増子裕昭理事長が仲間を募って設立しました。誕生翌月から運営が始まり、現在は平第14区公民館で毎週火、水曜の朝と毎月第3土曜の昼に、好間公民館で毎月第4土曜の昼に、それぞれ「コミュニティ食堂」を開いています(※記事末尾に詳細)。子どもから大人まで低料金で栄養のバランスの取れた食事を味わえ、住民同士が「食」を通して交流できるのが魅力。運営資金や食材は寄付でまかなわれ、調理や片付けはボランティアが手伝います。去年3月末時点、朝食が126日提供され、約1200人が利用しました。

 

● 一人暮らしの高齢女性 参加して明るく

2月8日に開催された「フォーラム」には行政関係者も含め約50人が来場。増子理事長は「いわき市のコミュニティ食堂」と題して基調講演しました。朝食を通してみんながワイワイ話せる地域コミュニティの場の必要性や、健康支援のためにも月1回のイベントではなく日常的に開催しなければならない目標も発表。「貧困対策」を前面に打ち出すと「来場者は貧しい人」という偏見の目で見られる恐れもあり、「コミュニティづくり」を目的に有料にしている狙いも述べました。一人暮らしで近所付き合いがなかった高齢女性が、コミュニティ食堂を利用してから地域の運動会に参加するまで明るくなった事例も紹介。今後はスポンサー集めや広報活動に力を入れ「市内に10カ所つくりたい」と抱負。「『いわきはコミュニティ食堂で有名な幸せな市だ』と言われるのが夢」と語りました。

 

パネルディスカッションで登壇した右から「ふくしまこども食堂ネットワーク」の江川代表、いわき市の鹿島地区振興協議会の石井会長、市こどもみらい部の高萩部長

 

● 先進事例を共有

パネルディスカッションには、会津若松市で5カ所の「コミュニティ食堂」を運営する「ふくしまこども食堂ネットワーク」の江川和弥代表、運営に取り組みたいと考えているいわき市の鹿島地区振興協議会の石井英男会長、市こどもみらい部の高萩文克部長が登壇しました。運営アドバイスで江川代表は「経済的困難な子」向けにPRしたら応募ゼロだったという当初の失敗談を共有。夕食をみんなで食べようと前向きに宣伝するとうまくいったという。「人が集まるところにお金が集まる」と資金調達の心得も伝えました。運営に向けて石井会長はスタッフ集めや集客に課題を感じ「まずは『やってみる』から始めたい」と意気込み。高萩部長は、市の子育て支援事業に関する来年度からの新たな五カ年計画(※)に「子どもの貧困」も施策の一つに取り上げていると述べ、「コミュニティ食堂」の取り組みに期待していました。

 

※「いわき市子ども・子育て支援事業計画(いわき市こどもみらいプラン)」(市ホームページより):http://www.city.iwaki.lg.jp/www/contents/1001000005139/index.html

 

● 「コミュニティ食堂やりたい」という声も

来場者はテーブルを囲んでおにぎりランチ。運営に携わるボランティアが自己紹介し、中には近所の誘いで通ううちに楽しくなってボランティアに関わり始めた82歳の女性も。あるテーブルでは江川代表が運営の体験談を共有。「最初はどんな場所か不信感を抱かせるので、信用保証のためにも行政からアピールしてもらえるといい」と立ち上げの具体的なアドバイスも聴け、来場者は共感していました。別のテーブルでは、泉、常磐、赤井各地区の来場者から「コミュニティ食堂をやりたい」と前向きな声も出ていました。

 

コミュニティ食堂の運営を手伝っているボランティア

 

「共創のまちサポート」は参加者を募集するとともに、寄付やボランティアの協力も募っています。お問い合わせ先は以下。

 

【コミュニティ食堂(2020年2月現在)】

<平第14区公民館>

住所:福島県いわき市平久保町11-4

開催日時:朝食は毎週火、水曜の午前6時半から8時半、昼食は毎月第3土曜の午前11時から午後1時

 

<好間公民館>

住所:福島県いわき市好間町中好間中川原29-1

開催日時:毎月第4土曜の午前11時から午後1時

 

<利用料金>

中学生以下50円、高校生100円、大人300円

 

<問い合わせの「共創のまちサポート」>

電話:090-6251-5814

メール:hmashiko0@icloud.com

ホームページ:https://kyousounomati-iwaki.jimdofree.com/

フェイスブック:https://www.facebook.com/kyousounomati.iwaki/

動画紹介サイト(Breeze IWAKI掲載):https://breeze-iwaki.com/ch/npo%E6%B3%95%E4%BA%BA-%E3%80%8E%E5%85%B1%E5%89%B5%E3%81%AE%E3%81%BE%E3%81%A1%E3%82%B5%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88%E3%80%8F-%E7%B4%B9%E4%BB%8B/

 

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「同様に『食』を通した交流の場『いつだれキッチン』」 2019年6月12日投稿:https://iwakikai.jp/blog/1229/

「いわき市の小中学生と親を対象にした生活実態調査の結果。コミュニティ食堂の利用がほとんどない実態が明らかに。近所にコミュニティ食堂があれば子どもたちと足を運んではいかがでしょう」2019年12月19日投稿:https://iwakikai.jp/blog/3059/