「職場風土向上」について学ぶ講習会がこのほど医和生会会議室で開かれました。県社会福祉協議会主催の研修「研修講師支援研修 職場風土向上」(1月・福島市)に参加した職員2名が講師を務め、参加した当法人の管理者ら16名がグループワークを通し、職場風土(※1)を改善していくために必要なプロセスについて学びました。
● 組織の3つの要素
講師は、協力して達成しようとする明確な目標がある集団を組織と呼ぶと説明。講師は、いい組織を作るためには①共通の目標を持つ②お互いに協力する意思を持つ(貢献意欲、モチベーション)③円滑なコミュニケーションが取れる(意思疎通)の3要素が必要と説明しました。また、共通した目的や明確な目標があることで、個人と組織は互いに成長することができると強調しました。
● 職場風土とは?
職場風土は、制度や仕組み、規則などの「ハード面」と、個人の行動に影響する価値観や日々の職員間のコミュニケーションなどの「ソフト面」から作られていると説明。職員が働きやすく、組織と個人がともに成長していく職場風土を構築していくためには①現状の問題をとらえる②組織の問題で改善できることを一つ一つ取り組む③フェイスtoフェイスでのコミュニケーションの場を作るという3つのポイントを挙げました。
● コミュニケーションの大切さ
職員とのかかわり方のポイントとして、「声を掛ける」「ほめる」「意見を聞く、情報を共有する」「一緒に考える」の4つのポイントを紹介。声を掛けることで相手は、「自分に関心を持ってくれている」と感じることができます。また、定期的に面談の場を設けて、目標の振り返りや動機付けを行い、期待とその人の役割を言葉で伝えることでチベーションの向上、信頼関係の構築につながると説明しました。
● 職場風土を構築するには
やる気の維持、向上のため、組織内の「ハード面」、「ソフト面」で課題を見つけ、スモールステップ(※2)で解決に取り組む大切さを共有。講師は、「コミュニケーションが重要な意味を持ち、上司と部下がきちんと向きあって、モチベーションを向上させられるような対話をすることが求められる。組織と個人が成長していくことを今後目指していこう」とまとめました。
※1 職場風土
その会社(組織)の独特な雰囲気や空気感のこと
※2 スモールステップ
仕事の成果を上げるため、高い目標を掲げるのではなく、目標を細分化し、小さな目標を達成する経験を積み重ねながら、最終目標に近づいていくこと
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