障がい者週間(12月3~9日)を記念した「障がい者作品展」が7日まで、いわき市のイオンモールいわき小名浜で開かれています。初日に行われたオープニングセレモニーでは、主催者らが「表現者としての作品を見て」とあいさつし、ハンドベルとダンスパフォーマンスで華やかに幕開けしました。来場された方々は独創性や精密さが光る作品に見入っている様子でした。授産製品の物販コーナーも設けられ、障害者就労支援施設などの利用者であるスタッフが就労訓練も兼ねながら自分たちがつくった製品を元気に販売しています。是非、足をお運びください。
● 「表現者としての作品を楽しんで」
オープニングセレモニー(11月30日)では、いわき市保健福祉部の飯尾仁次長が「作品を作成された方のすばらしい才能や輝く個性を感じとっていただきたい」とあいさつした後、いわき地区障がい者福祉連絡協議会の鈴木繁生会長が「障がいの有る無しではなく、表現者としての作品を見て楽しんでほしい」と呼び掛けました。来賓のいわき市社会福祉協議会の強口暢子会長は福祉のまちづくりへの想いを語り「作品を通して作者の常日ごろの思いを見たい」とあいさつをしました。「障がい者作品展」のポスターの絵を描いた鵜沼大(ゆたか)さんは、多くの来場者を前に花束を受け取り「クリスマスをイメージして描きました」とインタビューに応じていました。
↑障がい者作品展のポスターの絵を描いた鵜沼さん(中央)。花束を受けインタビューに応える
● ハンドベルとダンス 開幕盛り上げる
開幕を盛り上げるアトラクションも行われました。「なないろくれよん福祉センター」の利用者でつくる「なないろリンリン隊」のメンバーは、この日のために練習してきたというハンドベルを披露。ディズニー映画ピノキオの主題歌「星に願いを」に乗せ、メンバー6人と保護者たちが優しいベルの音を響かせると来場者から拍手が起こりました。「なこそ授産所」の利用者は「きらきらダンシングチーム」としてパフォーマンス。両手にポンポンを持って「YMCA」を元気に踊ると、それを真似して体を動かす来場者も。「アンコール」も飛び出して来場者をわかせました。
● 22団体からの400点並ぶ
会場には障がい福祉関係の22団体から出展された作品約400点がずらり並んでいます。第2回東北障がい者芸術公募展入選作品の絵画「ノソブランキウス・ギュンテリー」は、巧みな色遣いでグラデーションが美しい熱帯魚が描かれています。「ディズニーランドの町」を身近な材料で再現した模型は、精巧に組み立てられその器用さが光ります。このほか押し花のカレンダー、手提げバッグ、大漁旗、「笑」「夢」の書、お正月らしいダルマの粘土作品などが並び、来場者の目を楽しませていました。
● 物販コーナー 就労訓練の場にも
授産製品の展示、物販コーナーには、「さをり織り」の織物、米ぬか石けん、お弁当、手作り豆腐、お菓子などが集まりました。3人組のお客さんはポーチ、マスクケース、ヘアピンなどの小物雑貨が並ぶブースでじっくり品定め。「いらっしゃいませ」と元気に声を出すスタッフは、購入された商品を袋に詰めてお客さんに「ありがとうございます」と笑顔で手渡します。施設職員から接客のアドバイスを受けながら、就労の実践経験を積んでいました。
日時:2018年11月30日~12月7日、午前10時~午後6時(最終日は午後2時まで)
場所:イオンモールいわき小名浜4階イオンホール
入場料:無料
主催:いわき市
企画・運営:いわき地区障がい者福祉連絡協議会
物販参加の団体:生活介護事業所アライブ、就労継続支援B型事業所ミント、いわき希望の園(ゆにば)、創造空間、なないろくれよん、ぽぉけらハウス、合同会社Grow、特定非営利活動法人なこそ授産所、特定非営利活動法人ひまわり、福祉サービス事業所つばさA型、いわき学園、就労支援センター未来工房、社会福祉法人希望の杜福祉会、虹のかけはし、ワークセンターしおさい(全ての時間帯に全団体が販売しているとは限りません)
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