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投稿:2020年06月03日更新:2021年09月20日

研修会・勉強会 医和生(いわき)会全体

810. 感染第2波に備え 防護具の着脱体験・当法人グループで職員研修|求人・採用・教育

新型コロナウイルス感染拡大の第2波が懸念される中、当医療法人医和生会(いわきかい)と当法人グループの社会福祉法人「いわきの里」の職員がこのほど、当法人会議室で感染防護具の着脱を体験しました。ガウンや専用マスクの装着感や着脱の手順などを事前に確認し、法人施設内で感染疑いのある患者様の有事に備えました。

 

アドバイスする岩井医師(左)

 

 

● 講師は岩井医師

当法人の感染対策委員会(※1)が5月29日に主催。山内クリニックの医師で、市医療センターの救命救急センター非常勤医師でもある岩井淳一医師(※2)が講師を務めました。参加者は医和生会の医療・介護の各事業所と「いわきの里」から主に看護職のスタッフ計14人。日本医師会などが企画したガウン着脱手順の動画(※3)を視聴後、ガウン、キャップ、呼吸器防護の「N95マスク」、フェイスシールド、専用手袋の個人用防護具(PPE)を試着しました。

 

※1 医和生会は感染対策委員会を組織し、定期的に研修を開催して職員のスキル向上に努めています。

「インフル、ノロの予防・実践研修」

「外部講師を招いたノロウイルス感染対策の研修」

「感染経路や予防法を学ぶ」

 

※2 岩井医師の紹介

 

※3 「感染防護具ガウン 着脱手順」動画(企画:日本医師会/日本環境感染学会 DICT 協力:岩手医科大学附属病院感染制御部)

 

● 「N95マスク」の装着に苦戦

参加者は2人1組になり、1人が着脱しもう1人がサポート役になります。装着と取り外しの手順が載ったチェックシートを確認しながら挑戦。しっかりとガウンを身に付けられるよう、背中のひもはペアの相手が結びます。N95マスクの装着に苦戦する参加者が多く、岩井医師から「外す時はマスクの面に触らないで、ゴムひもを持って」「(鼻部分に)隙間をつくらないで」などとアドバイスも。マスクの上にフェイスシールドを装着した参加者は「呼吸がしにくい」と、苦しく視界が曇る状態の体験から重装備での緊急看護をイメージ。脱ぐ際には、感染が広がらないようガウンの表面を内側にしてごみ袋に入れるなど、手順や注意を確認していました。

 

きついゴムを後頭部にあてて装着するN95マスク

 

 

個人用防護具(PPE)を装備した職員

 

● 「自分の身や家族を守るためにも」体験大事

コロナ感染の疑いのある患者を実際診た岩井医師は「疑いのある人を前にしたら、この装備でも恐怖感はある。現場では医師や看護師はこの装備で治療、看護にあたっている」と実体験を語り「脱ぐ手順を間違えると自分や周りに感染させてしまう恐れがある。自分の身や家族を守るためにも体験してほしかった」と研修の意義を語りました。参加者は「動画で見るのとやるのとでは違った。施設に戻って伝達したい」「マスクが密着してうまく外せなかった」「数分マスクをつけただけでも苦しかった」などの感想。「ゆっくりやっても焦った。本番はもっと焦るかもしれない」「手順を完全に記憶するのは難しい」という不安の声に岩井医師は「焦らずに自分を守るのを意識するように」「完全に覚える必要はなく、手順を職場に張っておけばいい」と助言。医療部の鈴木のり子部長は「脱ぐ際には自分の手が今清潔か不潔かに神経を使ってほしい」と注意を呼び掛けました。

 

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