いわき市平地区のハーモニカサークル「荒川アンサンブル」は毎月3回、飯野公民館で活動しています。90代や熟練者、ムードメーカーらのメンバーが和気あいあい練習。医和生会(いわきかい)グループの地域密着型特別養護老人ホーム「サンシャインよしま」(好間地区)で演奏を披露してくださったこともあり、その様子を紹介した動画(※)を見て参加を決めたメンバーも。今年は新型コロナウイルスの影響で訪問ボランティアの演奏予定はすべてキャンセルになりましたが、会長は「楽しくにぎやかに活動を続けたい」と話しています。
※「『サンシャインよしま』で演奏した『荒川アンサンブル』の医和生会動画」:https://www.youtube.com/watch?v=JLQ_Qwb4GII
● メンバー10人 最高齢は90代
「荒川アンサンブル」は2011(平成二十三)年に誕生。1996(平成八)年から活動していたサークル「飯野ハーモニカ」を前身に、アンサンブルをしようと改名しました。現在のメンバーは10人で、最高齢90代の平均年齢約75歳。ハーモニカ歴25年のベテラン、ハーモニカの全国組織にも所属していた実力者のほか、70代後半になって肺活量を鍛えようと加わった音楽初心者も。いわき市に転入し知り合いがいなかった女性メンバーは、インターネットでハーモニカ団体を探したところ「サンシャインよしま」での演奏動画を見つけ、参加を申し込んだといいます。「参加して交流の輪が広がった」と活動を楽しんでいます。
● 和気あいあいと練習
7月21日の練習には9人が参加。「北の国から」「アロハオエ」「同期の桜」など10曲を全員で吹きます。音楽知識の豊富なメンバーがリード。主旋律の優しい音色と低音のベース音とが重なり合ってハーモニーが響きます。「ドシラを高くすればいいの?」「Am(エーマイナー)でやった方が楽?」と専門的な意見交換も。「北上夜曲」の演奏では新型コロナ感染者ゼロの岩手県にまつわる歌とあって、メンバーは「この曲を演奏すると感染しない」とジョーク。「カッコウワルツ」の演奏後に鳥の話題で盛り上がると「私は借金“取り”を飼っている」「カッコ(カッコウ)悪いね」とダジャレを飛ばすメンバーもいて和気あいあい。演奏と会話を楽しんでいました。
● コロナの影響 今年の施設訪問は全キャンセル
79歳の男性メンバーは、けがをして運動ができなくなったため、肺活量を鍛えようと音楽経験ゼロながら3年前に加入。演奏に付いていけない時は「吹いているふりをする」と笑顔を浮かべ「みんなと交流できて楽しい」と元気でした。毎年5回ほどは福祉施設に演奏訪問するといいますが、今年はコロナの影響で全キャンセル。会長は「音楽は癒やされる。若返りのためにも、楽しくにぎやかにやり続けたい」と目標を話していました。
【関連情報】
飯野公民館で活動しているサークル(いわき市ホームページ):http://www.city.iwaki.lg.jp/www/sp/contents/1455064064268/index.html
【荒川アンサンブルの記事】
「いわきの里を訪問」2019年4月18日投稿:https://iwakikai.jp/blog/485/